あらすじ
「ユーフィリアと結ばれるためには、アリクシナを婚約破棄しなければならないが…どうしたものか…」
そう頭を悩ませるのは、アリクシナと婚約関係にあるクラウだ。彼はユーフィリアにその気があったものの、自分の立場を社会的に早く確立させたいという理由だけでアリクシナとの婚約を強行した。しかしその後になって、自分自身が心を許すユーフィリアと婚約が可能であるという事を知った。言うなら、義理と結ばれた後に本命に告白されたようなものだろう。
「…まぁアリクシナなどに何の価値や力もないだろうし、一方的に婚約破棄したって構わないだろう。それを覆せるだけの能力もあの女には無いと見た」
目の前の甘い欲望の前に、クラウの理性は弱いものだった。アリクシナを追放してしまえという悪魔の声にそのまま耳を傾けてしまった彼は、その後どうなるのかをこの時まだ知る由もないのだった…