あらすじ
「さて、この後僕はミリアと共に食事会へ行ってくる。後の事はよろしく頼むぞナターリア」
そうとだけ告げると、ナターリアの婚約者であり、ミリアを妹に持つハルゼーは足早にその場を後にしていった。ついさっきまで行っていた職務中もたびたびこの後の食事会の事を口にしていたため、相当楽しみにしていたのだろう。
「…ナターリア様、また旦那様があんなことを…このままでよろしいのでしょうか?」
召使であるアーシャが、どこか心配そうにそう言葉を発した。というのもハルゼーは、異常なまでにミリアの事を溺愛しており、その様子は周囲の人々に不気味にみられることさえ少なくはなかった。
しかしそんなアーシャの言葉を聞いたナターリアは、ある考えをその脳裏に閃かせた。
「…それじゃあ、こういうのはどうかしら??」
その突飛なアイディアを共有されたアーシャは、すぐさまその考えに同調することを決めたのだった。