あらすじ
王子は、サリーシャと言う貴族家出身の婚約者がいながら、自身が目覚めた新たな境地にあるというリミアとの婚約を強引にとりしきった。
臣下の者たちの反発こそ大きかったものの、この境地にある自分に逆らうという事は反逆に他ならないと叫び、あらゆる人間の粛清を断行した。
中には平民の女子供までも、情け容赦などすることはなかった。
しかし、婚約を取り消された立場にあるサリーシャの方は、不思議にも冷静な態度を保っていた。…というのも、彼女はかねてから王子が持つ危険な性質を本能的に感じ取っていたのだ。ゆえに彼女は王子様との婚約破棄をそのまま受け入れ、特に異議申し立てなども行わなかった。
一方でリミアの方は、王子にも勝るとも劣らないほどの危険性を有していた。と言うのも彼女は、近代でもまれにみる強欲な悪女であったのだ。