あらすじ
第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品 室岡八郎は全てに疲れていた。 四十八歳、企業向けのネジを売り歩くルート営業マン。 新規開拓ではないので給与は、人並み以下。 そんな時、八郎はネットの求人広告である記事を見つける。 『時給二千円。荷物の運搬。服装、動きやすい恰好。GパンOK。ロン毛、ピアス禁止』 光熱費の滞納も溜まっていた八郎は、思い切ってその求人に応募する。 面接会場に行くと、ある派遣会社の登録会場だった。 登録を終えると、早速仕事を紹介され、これからすぐだと言う。 送迎用のマイクロバスに他の登録者達と共に乗り込む八郎。 移動時間が長く、外を見ると、辺りはすっかり暗くなっている。 ようやく目的地に辿り着き、そこからしばらく森の中を歩いて行くと、全員が唖然とする。 一体、誰が住んでいるのか。 薄暗い外灯に照らされ、浮かび上がるかのように聳え立つ城のような屋敷。 促されるまま中へ誘導される一同だったが、彼等を待っていた現実とは―― 「足を踏み入れたら、片道切符」 ホラー、サスペンス、サイコ、都市伝説、陰謀論。 様々な要素が交錯する先読み不明で壮大なミステリーワールド、ここに解禁。