あらすじ
ピアニストを目指す高校生の霧島律は、ピアノ以外の全てを棄て、ピアノだけに自らの全てを懸けてきた。友達と遊ぶ時間も削ってピアノの練習に打ち込む日々。特に恋愛ほどくだらないものはないと見下していた。 そんな律はコンクールの課題曲として出されたフランツ・リスト作曲『愛の夢』の演奏に手こずっていた。「愛」などくだらないと感じていた律。そんな「愛」を優美に歌い出すこの曲が苦手で理解できなかったのだ。 だが、そのコンクールに出場していた天才肌で同い年の高校生ピアニスト・津々見奏佑が奏でる『愛の夢』を聴いた律は、強い衝撃を受ける。優美な音色に魅せられ、思わず彼の奏でるピアノに惹き付けられる律。奏佑は律に問い掛ける。 「律、君は誰かを本気で愛したことある?」 律の中で感情が激しく動き出した。律は自問する。 なぜ、僕はこんなにドキドキしているのだろう。 なぜ、僕の心はこんなに乱れているのだろう。 なぜ、僕は、こんなに切ない気持ちになっているのだろう。 なぜ、なぜ、なぜ? 律は涙を零しながら彼の名を呟く。 「奏佑……」 律の「愛の物語」がここに始まるのである。 *本作品のタイトル「リーベストロイメ: Liebesträume」は、リスト『愛の夢』のドイツ語名です。 *本作品で登場する様々な楽曲たちについて、こちらで簡単に紹介しています。曲の雰囲気を知りたい方はこちらからどうぞ。ちなみに、曲を聴きながら読んでいただくのがおススメです。 https://kakuyomu.jp/users/hirotakesan/news/16816700427715541954 *本作のイラストをまちばさん(https://twitter.com/Machiba0000)に描いていただきました! https://kakuyomu.jp/users/hirotakesan/news/16816700428485636109 *本作品のスピンオフ短編です。主人公律くんの誕生日が描かれます。 https://kakuyomu.jp/works/16816700428688250460 ムーンライトノベルズ及びアルファポリスでも同作品の連載をスタートしました。 https://novel18.syosetu.com/n9812he/ https://www.alphapolis.co.jp/novel/893111920/467561815