あらすじ
「やれやれ…こうも貴族たちの不満が募っているようでは、そろそろルミナスの代わりを探さないといけませんな」
「全くです。もう少し長く持つかと思っていたのに、こうも早くこの時がくるとは…」
貴族家幹部である二人の人間が話をするのは、全員を統べる聖女として君臨しているルミナスに関してだ。もともと聖女の立場と言うのは皆に非難されやすい位置にあり、今までも短い期間で様々な人物がかわるがわる聖女の立場に推されていた。しかし今回はその期間が非常に短いという事を、聖女の立場を担当するこの二人は嘆いているのだった。
「これからどうしましょう?とりあえず私は臣民たちからよさそうな者を探してきますから、あなたはこの状況をうまくまとめておいていただきましょうか」
「仕方がない。…いっそのこと、勝手にいなくなってくれれば助かるのだがなぁ…」
自分たちがルミナスを推しておいて、都合が悪くなると彼女をかばいもしない。そんな彼らにルミナスが恩義を感じるはずもなく、時間を経ずしてある事件が起きるのだった。