あらすじ
とある理由で宿題をやたらやり忘れ、忘れ物も多い鈴羽(すずは)は、中学1年生。 図書室の本を返し忘れたことをきっかけに、2年生の先輩で幼馴染でもある至(いたる)にいろいろと目を付けられて、一緒に放課後図書室で宿題をすることに! なんだかんだ言って優しい至に、初恋もまだの鈴羽はどきどきしっぱなしで……。 ※以下ネタバレ注意です。コンテスト用に登場人物詳細と長編化した場合のプロットとなります。 登場人物 姫野鈴羽(ひめの・すずは) 本作の主人公。私立晴海中学校1年生。黒髪を長く伸ばしたほわほわした雰囲気の女の子。とある事情(父親の交通事故のショック)で宿題やり忘れの常連。図書室で借りた本の返却期限をブッチしてしまい、至に色んな意味で目を付けられる。 上月至(こうづき・いたる) 本作のヒーロー。私立晴海中学校2年生。色素薄めの物静かでクレバーな雰囲気の男の子だが、言うべきことははっきり言うタイプ。本が好きで図書委員を務めており、鈴羽のご近所さんだったりもする。 有村初音(ありむら・はつね) 鈴羽と同じクラスの友人。朗らかなしっかり者で、鈴羽のフォロー役も難なくこなす。 姫野薫(ひめの・かおる) 鈴羽の妹。小学校4年生。やんちゃ。 山口千草(やまぐち・ちぐさ) 鈴羽のクラスカースト上位の派手目女子。至に好意を抱いていたため、鈴羽に激しい嫉妬を向ける。 プロット 起 宿題を忘れて担任教師に怒られる鈴羽。初音に呆れられる。すると教室に至が図書委員として現れ、鈴羽が図書室で借りた本を返し忘れていると指摘する。慌てて謝る鈴羽だが、肝心の本は家に置いてきてしまっていた。落ち込む鈴羽を見て見かねた至は、自分が勉強を教えるから一緒に宿題をしようと言い出す。 「私っ、そんなことしてもらわなくても……」 「姫野さんだから面倒見たいんだ。ご近所さんだしね」 早速放課後図書室で至と一緒に宿題をする鈴羽。至は優しく丁寧に接してくれて、鈴羽はどきどきしっぱなしになる。 承 至の丁寧な指導の甲斐あって、宿題をきちんと提出できるようになった鈴羽。至に「どうして宿題できなかったの?」と問われ、鈴羽は父親がひき逃げ事故に遭い、事故処理やら父の入院やらで大変なのだと打ち明ける。 至は息抜きをしようと言って、大型連休中に一緒に出かけることになる。教室で至との仲をクラスメイトの千草に問い詰められる鈴羽だったが、「わたしが誰と仲良くするかはわたしの自由」と堂々と言い返す。 連休に突入し、鈴羽は至とショッピングモールへ。アイスクリームを食べたり、書店に寄ったり。洋服屋では試着する鈴羽にベタ褒めする至。楽しい一日を過ごす。 中間テストを控え、しばらくそれぞれで勉強することになった二人。それでも鈴羽はなんとなくメッセージを送ったりする。 鈴羽は自分が至に恋をしていることに気づいてしまい、どきどきする。テスト明け後も、図書室で妙に意識しすぎてしまう鈴羽。至はそんな鈴羽の手を黙って握る。 数年ぶりに鈴羽の家を訪ねてきた至は、「君といると落ち着く」と穏やかに言う。それに対し鈴羽は素直に「先輩といるとどきどきしてしまうんです」と吐露する。至は勢いで鈴羽をその場で抱きしめるも、謝罪を口にして気まずいまま別れる。 転 図書室に至が来なくなってしまった。しばらく距離をおきたいという至に鈴羽は落ち込む。母親が退院してきて余裕を取り戻す姫野家。至とわざわざ一緒にいる理由がなくなってしまうことに焦り、でもどうすればいいかわからない鈴羽。妹の薫に「好きな人なのにどうして避けるの?」と問われ、至のいる2年生の教室を訪ねる。 図書室で向かい合う二人。 「鈴羽ちゃんが、好きだ」 「至先輩が、好き」 互いに好意を伝え合い、晴れて恋人同士となる。 結 今日も図書室で宿題するふたり。こっそり机の下で手をつなぐ。笑い合って、次のデートの約束をするのだった。