あらすじ
戦国時代といえば織田信長ら三英傑の時代ばかりに注目が集まる中、織田信長が生まれる十二年前|大永二年《西暦1522年》からの歴史を描く。それは応仁の乱終熄から六十年、信長前史の戦国時代がここにある!
■あらすじ■
茶聖・千利休誕生の前年、将軍義稙公が出奔。天皇践祚の儀に将軍が列席しないという前代未聞の事態に幕府が動揺中、細川高国は一顧だにせず、次の将軍義晴公を擁立した。
堺の今市町にある千屋の田中家では、赤子の誕生を今か今かと待っていた。のちに茶聖と呼ばれる千利休である。
その千屋に千熊丸を連れた三好家の重鎮・三好之秀は千屋の当主・与右衛門と組んで十河氏への介入を強めた。
翌年に入ると、堺を潤していた日明貿易に陰が差す。大内氏と細川氏の対立が、貿易先の明で激化、寧波の乱を引き起こした。博多からの知らせで事件を知った津田宗柏は田中与右衛門に話して聞かせる。
大永四年、細川尹賢への褒美の返礼として典厩邸御成を快諾した義晴の御前に高国が伺候する。御成の準備に余念がない同朋衆・千阿弥に義晴は茶を点てるよう命じた。
数日後、細川典厩邸御成では、細川一門が勢揃いし、宴は盛り上がったが、香西元盛が酔って尹賢を詰って面目を潰した。
御成から半年弱が過ぎたある日、細川京兆邸にて高国、稙国、持国、虎益丸、聡達丸が夕餉を囲んでいた。稙国出兵を決めた高国だったが……。
稙国出兵と入れ違うように、武田元光が京の警固の任に就くため若狭を立った。武田元光は一路、朽木谷を目指す。
朽木谷に入った武田元光は、朽木稙綱と酒を酌み交わす。武田元光と朽木稙綱は細川高国政権に危うさを見ていた。
河内を手中にした畠山義宣であったが、稙長の逆襲により高屋城、押子形城、仁王山城と相次いで包囲され、義宣は高野山を目指す。
各話のあとがきに、登場した人物の配役をつけていますので、その役者を思い浮かべながら読んでいただけると幸いです♪