あらすじ
タイトルは『君の心(ほんね)が聴きたくて』と読みます。 あらすじ 小鳥遊響希は、学校ではちょっぴり地味目な女の子。 友達はいるけど、カースト上位の子みたいにはキラキラできないでいた。 そんな響希にも、幸せな時間がある。 ハマっているVtuber・紅鏡陽向と満点星良夜の配信を見る時間だ。 紅鏡(太陽)の昇るおはようから、良夜(月の綺麗な夜)のおやすみまで、画面の向こうから微笑みかけてくれる二人が、毎日の元気をくれる。 そんな見るだけだった二人との日々が、ひょんなことから画面のこちら側にやってきた!? もっさり髪型で大人しい怜司くんが、あの天真爛漫で明るい陽向くんで! いつもバカなことをして女子に怒られている飛彩くんが、クールで優しい良夜くん!? 二人の秘密を知ってしまった響希は、彼らからの口封じ――もとい耳封じを受けることに。 ヒミツの囁きは、次第に熱が籠っていくようになって、ドキドキする。 でも、それって……ただのファンサなの? それとも、本音? ※ネタバレ注意 (以降、コンテスト用の記載になります) 【キャラクター設定】 ○小鳥遊響希(たかなし‐ひびき) 主人公。Vtuber大好きな中学二年生。 ゲームは下手っぴだけど、好きな配信者のやるゲームならずっと見ていられる。そのためけっこう知識はすごい。耳が良く、声優さんの珍しい役柄でもすぐに聞き分けることができる。 ○叉倉怜司(あぜくら‐れいじ)/紅鏡陽向(こうきょう‐ひなた) ヒーロー1。クラスメイト。もっさり髪型と眼鏡が特徴→ウルフカットでコンタクト。一人称は俺。 Vtuber紅鏡陽向の『中の人』で、学校では寡黙で本から顔を上げないほどだが、配信ではトークを切らさないムードメイカーとなる。 好きなものは梅昆布、苦手なものは読書の邪魔をされること。 ○鞆音飛彩(ともね‐ひいろ)/満点星良夜(どうだん‐りょうや) ヒーロー2。クラスメート。茶髪でいつも制服の上にジャージを羽織っている→黒に染めてさらさらセミロング、制服もきっちり着る。一人称はオレ。 Vtuber満点星良夜の『中の人』で、学校では騒がしくやんちゃをしているが、配信ではクールに優しく、どんなゲームにも対応できる力量を見せる。 好きなものはハンバーガー、苦手なものはめっちゃ吠える犬。 ○弦鳴大我(つるなり‐たいが) ヒーロー3。響希たちの学校の音楽の先生。包容力のある物腰柔らかなお兄さん。 元々、白塗系ヴィジュアルバンド『TOTAL-ECLIPSE』のギター&ボーカルをしていたが、メジャーデビューを目前にして喉の不調により引退した過去がある。長時間の歌唱や超ハイトーン曲さえ避ければ歌唱力は健在で、本気を出したクリアボイスは耳が蕩けるらしい。 好きなものはソイラテ、苦手なものはカラス(追いかけられるから)。 ○鶯舌鬨也(おうぜつ‐ときなり)/小笠原友成(おがさわら‐ともなり) ヒーロー4。響希たちの学校の一年生。ナマイキな俺様系男子。 年齢のために表には出てこないものの、子役時代から声優・小笠原友成として活動しており実力も高い。響希に対する態度は上から目線だが、決してワガママだったり暴力的というわけではなく、現場でも学内でも礼儀正しく振る舞う努力家である。ひょんなことから響希たちの関係に勘付き、掻き回してくるようになった。 好きなものは生クリームの入ったシフォンケーキ、嫌いなものは努力しない奴。 ○忍足俊斗(おしたり‐しゅんと) ヒーロー5。響希たちの学校の三年生で、変化球の投げられない人。 陸上部のエースで、後輩の面倒見もいい爽やかイケメン。女子からの人気も高いが、体育祭で事故が発生した際、彼女たちが俊斗に『のみ』優しい中、もう一人をもきちんと気にかけていた響希のことを見て一目惚れし、アタックし始める。でも変化球は(ry 好きなものは体を動かすこと、苦手なものはカラオケ。 ○一樹羽美佳(ひとき‐うみか)、二葉瑠留(ふたば‐るる)、三枝咲絢(さえぐさ‐さあや) 響希のクラスメイト。クラスのカーストトップ3。羽美佳がリーダー、瑠留がぶりっ子、咲絢がギャル気質。男子の前では愛想がいいが、女子だけになると本性を表す。 はじめは怜司や飛彩のことも見下していたが、イメチェン事件以降揺れ動き、徐々に恋敵として参戦してくる。羽美佳→怜司、瑠留→飛彩、咲絢→大我?俊斗? and more... 【長編化した際のプロット(一編分)】 ○コンセプト・テーマ 学校というみんなの前での顔で繰り広げられる青春の甘酸っぱいドキドキと、 二人きりのヒミツの表情で見せてくる蕩けるようなトキメキとの二面性恋愛。 Youtubeで流行している恋愛ショート動画のような、くっつきそうでくっつかないきゅんきゅんエピソードをコンスタントに交えながら、背景のドラマ性を掘っていければ。 ○梗概 『プロローグ』 毎日始業十五分前に行われる朝読書の時間。本を開いているけれど、響希はそれを読んでいなかった。先生もいない後ろの窓際席でこっそりVtuber・紅鏡陽向と満点星良夜の切り抜きを聴いていると、クラスで似た声がする。バカをやって笑われている飛彩と、読書の邪魔をするなと怒る怜司。驚きつつも、まるで正反対の性格である二人に、まさかねと首を振る響希。 『第一章:身バレ対策は耳封じ』 放課後。母のおつかいで買い物に出た響希は、学校で一緒にいることがない怜司と飛彩が一緒にコンビニから出て来たところを目撃する。Vtuber疑惑と重なって戸惑い、よそ見をしているうちに転倒。二人からの献身的すぎる手当てを受けた響希は、学校とは違う息ぴったりな二人に混乱。その夜響希は、ありがとうも言えないままだったことを悔やみ、いそいで洗濯したハンカチを持って怜司の家へ。 彼のお母さんに案内され、手が塞がっているという二人を待つ。そこでとうとう疑惑は確信に変わるのだが……まさか、大人しい怜司が『太陽』の紅鏡陽向で、明るい飛彩が『月夜』の満点星良夜だったという驚きの真実を知る。 このことは誰にも話さないと誓う響希だったが、それだけでは……と難色を示す二人。彼らからの提案は、響希をスタッフとして取り込むことだった。こうして、マイクテストと称した甘々囁きの日々が始まる。 『第二章:太陽と月のイメチェン』 大々的な仕事は与えられないが、モデレーターや学内でのサポートならばと事務所からの許可も下りた響希。二人との恋愛は禁止だと釘を刺されているのに、怜司と飛彩が囁くセリフはよりエスカレートしていく。 (短編内容はここからの換骨奪胎)そんな中、二人が幼馴染だと知った響希は、普段の印象とは正反対の名前の由来を訊ねる。それは、誰に対しても分け隔てなく手を差し伸べられる怜司を太陽に、バカはやるが一線は超えず、傍にいて安心できる飛彩を月にと喩えた、互いが相手に与えた名前だった。 二人の絆を知って活動に対する意識を引き締め直す響希だったが、不意に零した愚痴をきっかけに帰らされてしまう。「また明日」の言葉に縋りながらも不安でいっぱいだった翌朝、謎のイケメン二人組が登校してくる。真っ直ぐ響希の下へやってきて「おはよう」と微笑む声は――怜司と飛彩だった!? そして、そんな響希たちのやり取りを窓から眺める人物が……(短編内容はここまで) 『第三章:プロフェッショナル』 もっさりとした髪を切り眼鏡を外した怜司と、着崩すことをやめ、女子にちょっかいを出さなくなった飛彩。二人がどうしてイメチェンをしたのかと話題が持ち切りの中、後輩・鶯舌鬨也が響希に接触する。第一声の時点で彼が声優『小笠原友成』であることを見抜かれたことでさらに興味を抱いた鬨也は、響希を自分のものにすると宣言。 響希は断るが、鬨也は仕事柄『紅鏡陽向』と『満点星良夜』のことも知っており、身バレとスキャンダルをちらつかせてきた。止めに入った怜司と飛彩にも直接宣戦布告し、さらには恋愛禁止の前提と、二人が業界上がりではない素人の演者であることを批判する。 発声の技術もプロとしての意識も低い二人に何が為せるのか。売り言葉に買い言葉で、怜司と飛彩はオリジナル楽曲の動画を出すことを了承してしまう!? 『紅鏡陽向』と『満点星良夜』を抱えるVtuber事務所はまだ小規模で、歌ってみたをミキシングするスタッフはいても作曲や作詞に精通した人材の伝手はない。まして相手である『小笠原友成』が所属する事務所は大手で、世間的知名度も高いクリエイターがバックについている。 万事休すかと思われたその時、響希は「多分……太刀打ちできる人がいます」と提案するのだった。 『第四章:皆既日食』 アポを取って一行が赴いた場所で待っていたのは、音楽教師の弦鳴大我だった(一章のうちから小エピソードで絡ませておく)。 一介の音楽教師に作詞作曲などできないと躱す大我に、響希は彼がヴィジュアルロックバンド『TOTAL-ECLIPSE』のボーカルであることを問い正す。弦鳴先生は活動休止から十年経っていても、人々の心に残り勇気づける音楽を作ることができる人なのだと、Vtuberも同じく、遠く画面の向こうの人々を笑顔にするために在りたいのだと説得。 頷いてくれた大我は、バンドメンバーを緊急招集。生音のオケを得て、プロたちのスパルタ指導の下で仮初ながらも歌唱力を上げた怜司と飛彩は、初のオリジナル楽曲『オウムアムア』を公開。天体観測史上初めて太陽系外から飛来してはあっという間に去っていき、ただそれだけで人々に様々な未来を想起させた天体。歴史の中の奇跡の瞬間を太陽(Vtuberとしての姿)と月(怜司と飛彩としてのありのまま)を織り成して歌い切ったプログレッシブロックサウンドは、瞬く間にSNSのトレンドを掻っ攫った。 『エピローグ:残響』 動画投稿から数分後、鬨也が祝福の連絡をしてきた。写真を消して欲しいと響希が告げるも、彼はそもそもそんなつもりはないと嘯く。本気じゃない相手から奪っても面白くないから焚きつけただけなのだと。 「恒星である太陽(紅鏡)と、地球の衛星である月(良夜)は、どちらも太陽系。じゃあさ、オウムアムアって、誰のことだろうね?」 そんな意味深な言葉を残して通話が切られる。 響希は怜司や飛彩たちと喜びを分かち合いながらも、これから先の未来に不安と期待を馳せるのだった。 【長編化した際のプロット(その後)】 ○『超新星編』 推しのVtuberである『紅鏡陽向』と『満点星良夜』こと叉倉怜司と鞆音飛彩の秘密を知るところから、彼らがVtuberとして活躍し、『銀の盾』を貰うところまで。 積極的に挑発してくる鶯舌鬨也や、体育祭から真っ直ぐにアピールしてくる忍足俊斗、生徒たちから一歩引きながらも気にかけてくれる弦鳴大我といったライバルたちを交えながら、響希を取り巻く恋愛模様が激化していく。 ○『コラボライブ編』 Vtuber事務所としての実績を残したことで、紅鏡陽向と満点星良夜は他の『箱』とのコラボ配信も行うようになった。そこから、その事務所が主催するヴァーチャルライブに招かれ、『オウムアムア』を披露するところまで。 オフの会話をきっかけに、コラボ相手のVtuber(ミステリアスな高校生?)やゲーマー(男装の麗人タイプ)とリアルで会うことになり、そこから彼らも恋愛模様に参戦してくる……? 大きなライブといえば夏。お祭りデートとか、海水浴とか、林間学校(コラボ相手の学校交える?)なども挟んで展開。 ○『声のお仕事編』 有名になり、Vtuberを題材としたアニメの声優としてオファーのかかった怜司と飛彩。主人公役が『小笠原友成』こと鶯舌鬨也で、他のキャストにも『コラボライブ編』の面々が……。また『オウムアムア』他のヒットを受けて主題歌に『TOTAL-ECLIPSE』が起用されたことで、大我も緊急参戦。身内が多いながらも、そこは厳しいプロの世界。バッチバチのせめぎ合いが始まる。 スケジュールの合間を縫っての文化祭、食欲の秋、アニメ制作陣が厚意で催してくれた温泉旅行と……イベント事はきちんと押さえながら。 ○幕間『ホワイトクリスマス』 忙しくも賑やかな日々を過ごして、あっという間に冬。遂に『金の盾』を達成したご愛顧にお礼をせねばと、紅鏡と満点星の事務所が関係各所を招いたクリスマスパーティを企画。 当然、集まって来た面々は、響希を取り巻く恋敵たちで……? ○『最終章』 久しぶりに響希・怜司・飛彩の三人で過ごすまったりとした初詣からスタート。雪を楽しんだりテストに追われたりしながら、やってきましたバレンタイン。 クラスメイトの「本命チョコは誰に渡すの?」という問いに、響希の脳裏に蘇るのはクリスマスの告白たち。一方の響希は、自分こそがサポート役という肩書に囚われて本音を言えていないのだと気付き、迷う。響希の出した答えは――