あらすじ

家柄、財力、そして美しい風貌。 全てに恵まれたかにみえる男・石倉良(いしくら・りょう)。 財閥系のトップである、若き実業家。 遠縁の五百旗頭(いおきべ)家から、美人の誉れ高い妻、眞波(まなみ)を娶る。 妻の実父、五百旗頭欣二(いおきべ・きんじ)は有数のホテルチェーンのオーナー。財界において大変な存在感を打ち出している。 しかしどうにも、五百旗頭家は、石倉とは折り合いが悪い。 欣二の兄、長一郎(ちょういちろう)は、慈善団体イオ学園の理事長。娘の波留(はる)との間にすさまじい確執がある。 先代、つまり長一郎たちの父が、幼い孫の波留を後継者としてすべてを相続させたためである。 それに伴い、先代は策を弄して親権を剥奪し、石倉良を波留の後見人としていた。 先代の死後、五百旗頭家は内部分裂する。 石倉=波留の派閥と、それ以外という構図になっているのだ。 そうしたある日、親族ふたりの縁談が持ち上がる。 妻の妹、さなえの相手はライバル会社の跡取り。 波留は、政治家の息子と……!? 飛ぶ鳥を落とす勢いの新興勢力、ライバル会社、アズマ・マリンレジャー。 その社長、東知之(あずま・ともゆき)は、知らぬ間に妻の実家に近づいていたのだった。 親子間でも油断はならない。 先代の決断に不満を持ち続けていた五百旗頭兄弟は、 波留の成人を機に、後見人ではなくなった石倉を排除しようと動き始める。 難しい立場に立たされた妻の眞波は、どうするつもりなのだろう。 味方といえるのは、波留と、財界の大物・森行夫(もり・ゆきお)のみ。 石倉は自身の過去と向き合いながら、明日を模索していく。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2023/07/19
  • 現在の作品失意の海