あらすじ
僕の名前は佐野誠志郎。 26歳と364日+20時間ほど。つまりあと数時間で27歳になる。 めでたいって? いや、そんなことはない。僕はもうこの人生に先を見いだせなくなっているんだ。 だからもう終わりにする。そう、人生をすべて終わらせるんだ。 ゆっくりとビルの屋上に向かう。そこにはなぜか女性が一人佇んでいた。 何の因果か彼女は僕の高校時代の同級生だった。名を飯館和泉という。 彼女には高校時代の面影など全く無く見窄らしく疲れ切った顔をしていた。 彼女もまた人生を終わりにしにこの雑居ビルの屋上に来たのだった。 最後の時間を彼女と過ごし思い残すことはなくなった僕らはビルの端から足を投げ出した。 僕が次に目を覚ましたのは、高校時代まで住んでいた実家の自分の部屋。 スマホを確認すると10年ちょっと時間が遡っている。なんとも不思議な走馬灯だと思っていたらなんか違うみたい。 仲の悪かった妹とはもうめっちゃ仲良しだし、疎遠になった後輩とも濃い交流が生まれている。 それに一緒に飛んだ彼女も高校生となって眼の前にいる。 タイムリープ。 僕にはやり直しの機会が与えられた。ならば暗く最悪だった学生時代をやり直し、最期をともにした彼女のことも救おう! 自分、妹、後輩、そして同級生の飯館さんを僕は絶対に幸せにするんだ! 決意を新たに僕は一歩を踏み出す。