あらすじ
異世界から召喚され災禍から王国を救った聖女と、元の世界に戻れず泣いていた聖女に寄り添い、元気づけた王太子。彼らはやがて恋に落ち、ハッピーエンドを迎えた。……のだが。 『運命の恋人達』の障害として取り除かれてしまったのは、聖女召喚以前に王太子の婚約者だったエリシャ・オルダーソン公爵令嬢。 そんなエルシャに何くれとなく世話を焼くのは、王太子の親友である宰相の息子テオドール・ライクス。 「失恋に悲しむエルシャ嬢を支えてあげねば」 自分の恋心を後回しにしてエルシャを励ますテオドールだが、 「わたくしが『失恋した可哀想な親友の元婚約者』じゃなかったら、テオドール様はきっと話しかけてもくださらないはず……」 エルシャもまた、テオドールへの気持ちを胸に秘めていた。 勘違い両片思いの二人が、もだもだしながら距離を詰めていく話。