あらすじ
高校の陸上女子百メートル競走で、新記録を樹立した村上柑奈。だが、フィニッシュした直後に倒れ、それから二年間、彼女は病院のベッドで眠り続けていた。 柑奈の幼馴染みで同じ陸上部の吉田結衣は、柑奈が入院してから一日も欠かさずにお見舞いに通い続けていた。柑奈と競走することが何よりも大好きだった結衣は、幽霊部員となりながらも、いつか柑奈が目覚めることを信じ、自主練を続けていた。 そんな結衣の通う高校に、転校生が現れた。転校生の水城真菜は結衣のことを知っており、執拗に再び走ることを求める。柑奈という競争相手を失っていた結衣は、真菜との競争でその速さを目の当たりにし、次第に真菜との競争を経て、仲を深めていく。そして、真菜が転校してきた理由が、結衣とインターハイで走るためだと聞かされるのだった。 同時期、柑奈の足がかすかに動き、それが目覚めの兆候ではないかと期待した結衣は、柑奈が目を覚ましたときの居場所をつくるため、再び部活に顔を出し、インターハイを目指すようになる。 しかし、柑奈の母親で、陸上部の指導をしていた杏子が、柑奈を実家がある関東に連れて帰ることを検討していることを知らされ、結衣は走る意味を失ってしまう。 そんな結衣に、真菜が寄り添い、結衣は真菜と初めて出会ったときのことを思い出し、いつか頂点の舞台で競い合おうと約束していたことを思い出し、再び走ることを決意する。 そして、インターハイの結晶で真菜と走った結衣は、同時に新記録を樹立したときの柑奈の幻影とも同時に走る。二人に勝った結衣は、優勝すると同時に柑奈の記録を塗り替えた。 そして、柑奈が昏睡状態から目を覚ますのだった。