あらすじ
【登場人物】 ・澤崎 華奈(さわさき かな) 諸事情で数年前に魔法界から家出してきた17歳の少女。 得意とする魔法は水を操る魔法。 ・桐山 成李(きりやま なり) 人間界に住む、極普通の17歳、男子高校生。だけど、普通の人と違うことは、彼には魔法が見えるということ。 【あらすじ】 「プロデュース・ザ・ウォーター!」 彼女がそう言葉を発すると、手のひらから水が作り出される。 彼女の名前は澤崎華奈。 澤崎さんとは一年半程の付き合いだ。そして、澤崎さんとはずっと席が隣だ。 呪いかもしれない。今では、そんなあるわけないことでも信じられてしまう。 何故なら、この世には“魔法”が存在するから。 澤崎さんが魔法使いだと気づいたのは、今から一年半程前のこと。 俺、桐山成李は、生まれつき変なものが目に見える。 具体的には怪物のようなもの。 まぁ、こいつは怪物というよりはゆるキャラなのかもしれないが……。 俺は、中学の頃に突然現れた謎の白子猫みたいなゆるキャラに付きまとわれてる。 名前は『ゆみすけ』と名付けた。 ゆみすけは俺以外には見えていない。 中学の頃、ゆみすけと喋っているところを生徒に見られたらしく、誰もいないところに喋りかけてる奴がいる、という噂が広がってしまい、それがいじめへと発展したのだ。 午後の授業。春の暖かい風が窓から教室の中へと入ってきて、眠気を誘ってくる。 クラスメイトが数人寝ている中、俺は真面目に授業を受けようと黒板を見る。すると、寝落ちしているはずの隣から、変な音が聞こえてくる。 隣を向くと、謎の円状のものが澤崎さんの周りに現れて、シャーペンがひとりでに板書をしている。 「澤崎さんの周りに変なのあるよ?」 そう話しかけると、なんか凄い驚いたようにこっちを見てきた。 放課後。俺は澤崎さんに少し強引に腕を捕まれ、校舎裏へと連れて行かれる。 「君さ、魔法、見えてるよね?」 そこでそんなことを聞かれた。 すると、突然俺の前にゆみすけがやってきた。 澤崎さんにはゆみすけが見えているらしく、魔精やらなんやらと言っていた。 「アタック・ザ・アローウォーター!」 澤崎さんの手から、水でできた弓が出てきて攻撃される。 シールド!!ととっさにゆみすけが守ってくれた。 そして、澤崎さんに何者かと尋ねると、こう返事が返ってきた。 「あたしは、水の魔法を得意とする魔法使い! だよ!」 澤崎さんの周りに水が取り巻き、澤崎さんの服装が一瞬にして、魔法使いのような服装になった。 この時の俺達はまだ何も知らなかった。そう遠くない未来で、激戦が待っていることを――。 これは、一般人のはずなのに魔法が見える少年、桐山成李と、魔界からの家出少女、澤崎華奈の二人がちょっと不思議な関係で恋仲に発展していく、ファンタジーも交えた青春ラブコメディである。