あらすじ
誰かが、そっと闇に囁いた。
「あとは、任せたよ」と―――
世界の全てを覆い尽くす黒い海―――原罪の海ハマルティア。
その海に、長き年月をかけて作られ続ける、白き巨大な橋があった。
ポン・デュ・ガールと呼ばれるその橋を作るのは、巨大な鉄の蜘蛛アトラク=ナクア。
蜘蛛を操るのは、一人の獣人の少年。
蜘蛛と少年を守るのは、ジャガーノートと呼ばれる、機械仕掛けの少女。
過去から引き継がれてきた建設の旅は、海のように時に荒れ、時に穏やかに進んでいく。
この旅の意味がいかなるものか―――蜘蛛と二人は、待ち受ける残酷を知らない。
これは、世界を包む黒い海と白き巨大な橋にまつわる、一つの終末の物語。