あらすじ
とある仲の良い男爵夫婦がおられました。
政略結婚だと言うのに二人の仲はそれはそれは仲つむまじい夫婦だったそうな。
しかし、妻が妊娠したと同時に大病を患っていた事を知った男爵様は子供を諦めて妻の治療を早めるか。
それとも妻の命と引き換えに子供を選ぶかと選択を迫られました。
「産みます」
この子だけは助けてください。
妻はそう言いました。
そして息子を産んだその日に妻は出産の為に残しておいた体力を使い切り二度と目を覚ますことはありませんでした。
空虚な心となった男爵様は妻が帰ってくると信じて毎日毎日扉の前で妻を待っています。
そして、やって来たのは男爵様宛とその息子宛の妻からの手紙でした。