あらすじ

王立図書館で働く私に、毎日届く婚約の釣書。 祖父はどうしても私を結婚させたいらしい。 そこで私は、一芝居打つことにした。 「私、今まで言えなかったのですが、人と違う嗜好があるのです。それがない殿方にこの身を預けるなど、死んでも嫌です」 「……はあ。その嗜好とやらを言ってみなさい」 「……犬耳と尻尾が生えていない殿方と寝所をともにするなんて、死んでも嫌なのです!! あと、仕事を続けることを許してくれる方、というのはゆずれません!!」 けれど、私はこのとき想像もしなかった。 まさか、王国の英雄、騎士団長様が、犬耳と尻尾を生やして、私に婚約を申し込みに来るなんて。

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