あらすじ
二十年ほど前、ダンジョンの出現によって世界は大混乱に陥った。 その五年後、世界各地の人間の中から魔法のような特殊な力、スキルを持った者たちが現れ、彼らは冒険者と呼ばれダンジョンを攻略していった。 そんな冒険者が職業として確立されてから十五年後の、貧富の差が激しくなった近未来の日本。 家族も金も学もない青年、直人は昔拾った相棒の子魔物「リュー」と一緒に慎ましく暮らしていた。 直人の仕事は攻略済みダンジョンへ入り、ダンジョン内から貴重な魔物の素材や魔法石を採掘して外へ運び出す、いわゆる「ダンジョン採掘者」だった。 けれどある日、直人は雇い主の冒険者に裏切られて殺されてしまった。 「ああ。家族も学も金もない人生だった。力さえあれば冒険者として人生やり直せたのかな」と意識を失いかけるも、共に死にかけだったリューが心を通じて語りかけてくる。 『今までありがとう。僕の力で人生をやり直してほしいんだ。幸せにね』 直人はリューの隠し持っていた能力で蘇生し「魔物から命とスキルを譲り受けた人間」という世界でも前例のない唯一無二の存在となった。 復活した直人は相棒リューの『人生をやり直してほしい』という言葉を胸に、冒険者として再出発する。