あらすじ
エレノア・アゼンタイン侯爵令嬢には秘密がある。サム国で孤児院から侯爵家の養女となったという異例の経歴の5歳児。彼女は実は帝国唯一のカルマン公爵家の娘だった。カルマン公爵家からは男を思うのまま操れる魅了の力を持つ女が生まれる。その力を武器に皇室権力を思うがままにしてきた家紋だった。しかし、エレノアは皇族専属娼婦のような立場に疑問を感じ、自分の能力を家でどんな虐待にあいながらも隠し続ける。彼女が能力を隠していることに気がついた、政敵のアーデン侯爵令嬢の手引きによりサム国に逃げる助けをしてもらった。魅了の力を自在に扱われることを買われ、アーデン侯爵令嬢に暗殺ギルドに入ることを薦められる。しかし、パン屋さんになりたい夢を捨てられず孤児院入りする。平民のお家に引き取られ、毎朝大好きなパンをこねたい。そんな夢は、ある日慈善活動に来ていたアゼンタイン侯爵によって打ち砕かれる。彼女は侯爵家に引き取られる。「誰にも期待しないあなたが、いつか誰かに期待する日が来る。」そんな恩人のアーデン侯爵令嬢の言葉に疑問を感じつつも、恐怖感が拭えない。私は男に望めば思いのままに操れる力を持っているからだ。