あらすじ
「よく来てくれた、セレーナ。今日は君に伝えておかなければならないことがある」
何のことか、うすうす見当はついている。半ば強引な形で推し進めた私との婚約。その裏にはきっと何らかの思惑があったのだろうけれど、いくら自分の野望のためとはいえ私と婚約すること自体に彼がストレスを抱えていないはずがない。その埋め合わせを何かで行ってくるのではないかと、私は思っていたのだった。
「今度から僕の幼馴染のリナがここに来ることになった。彼女の身の回りの世話をよろしく」
「…」
リナ、やっぱり彼女だった…かねてからこの人が真実の愛などと言い訳をしてつながり続けている人物だった。