あらすじ
今より二百年ほどあとのお話。 現実の空間と仮想空間を組み合わせる技術が当たり前となった世界では、人工知能(AI)を搭載した仮想オブジェクトもまた世の中に溶け込んでいた。 中学一年生のカナは、『ファンタジーの世界』を観察するという夏休みの課題に取り組んでいた。『ファンタジーの世界』とは、ファンタジー世界に存在する生き物を仮想オブジェクトを用いて展示しているテーマパークである。 『ファンタジーの世界』を調べていた時、眠ってしまったカナは目に装着するタイプの端末のメンテナンスに巻き込まれた。そして悪夢を見る中、『ファンタジーの世界』に存在するAIの声を聞く。 AIにも魂があると主張される世の中で、そのパークでは人間の都合で勝手にAIを消去していたのだ。 消される間際のAIの『私を見つけて』という言葉に動かされ、カナは友人たちと共にパークへ向かう。AIの魂を守るために。