あらすじ
誰かは言った。
「この世界は滅ぶ」
別の誰かは言った。
「この世界は滅ばない」
いずれにせよ、世界はどうにかなり始めていた。
過日、青黒い霧が世界を覆い尽くした。
霧が晴れると、人類の大半が消え去っていた。
数日後、人々はラッパの音を聞いた。
そして青黒い霧が、ヒトの姿となって襲いかかってくるのを見た。
人々は逃げるしかなかった。
つかまった人間は、霧にされて消えてしまった。
神の怒りだ。
地球の怒りだ。
宇宙の怒りだ。
根拠のない憶測が飛び交った。
各国政府は慌てて対応を始めた。
だが、打つ手はなかった。
人々は霧におびえながら生活するしかなかった。
そんな中、ある運び屋のもとへ配達の仕事が舞い込んだ。
特におかしな点はなかった。
彼はいつものようにオフィスを出て、荷物を受け取るため現地へ向かった。
現地へつくと、依頼人の死体が転がっていた。
ちょうど犯人らしき人物が逃走するところであった。
男はそれを見逃すことにした。
ガンファイトするほどの金はもらっていない。
すると逃走を始めた人物が、突如として爆死した。
持ち去られた荷物が爆発し、周囲に青い霧を噴出し始めたのだ。
あきらかに異常な荷物だ。
それはさておき、全力で逃げなければ消されてしまう。