あらすじ
※ネタバレ注意 【キャラクター設定】 ☆神宮寺 結(じんぐうじ・むすぶ) 主人公。恋に恋する中学1年生の女の子。弓道部に所属している。 ルックス、学力、運動神経、すべてにおいて(自称)平均値。 少女漫画や恋愛ドラマ、ラブソングなど「恋愛」にまつわるフィクションが大好きだけれど、実際の恋愛経験はゼロ。困っている人をほうっておけない心優しい性格だが、そのせいで後先考えず行動することがある。 中学生になってすぐの頃、恋に悩む親友・こよみをほうっておけず、少女漫画を参考にでたらめなアドバイスをしたところ、なんと、こよみの恋が成就。それ以来、〈百発百中のキューピッド〉として恋に悩む女の子たちに崇められ、たくさんの恋愛相談を受けるように。今さら「恋愛経験ゼロ」とは言い出せなくなり、イケメンハイスペック彼氏がいるという設定にしている。 女の子たちから慕われていることに優越感を覚えつつも、嘘をついてでたらめなアドバイスをしていることに罪悪感を感じている。また、自分も「ほんとうの恋」をしてみたいと憧れている。 ☆南雲 縁(なぐも・より) 中学1年生の男の子。結と同じ弓道部に所属している。 黒髪短髪で、涼しげな目もとが印象的。すらっとした体格で足が長い。 イケメンだが、冷静沈着でクールな性格で、近寄りがたい憧れの存在だと思われている。遠巻きに眺めているファンが多く、〈観賞用〉イケメンと呼ばれることも。 弓道部に入部してすぐ、弦で耳を払って怪我したとき、結が走って保冷剤を持ってきてきくれた(他の女の子たちは眺めているだけだった)。それ以来、結のことが好き。 困っている人をほうっておけず〈キューピッド〉をまっとうしようと四苦八苦している結の姿をかわいいと思っている。結の「嘘」に唯一気づいており、結の恋人役になることを自ら提案する。すべては、結を振り向かせるため。 ☆美作 こよみ(みまさか・こよみ) 結の親友。中学1年生の女の子。美少女で、学年のマドンナ的存在のため、発言に影響力がある。 矢吹先輩と付き合っている。結のアドバイスのおかげで恋が成就したと思っており、結が「キューピッド」だといううわさを嬉々として広めた張本人。 結とは小学生の頃から仲良しで、彼氏がいるなら早く紹介してほしいと思っている。 家庭科部に所属していて、料理が得意。 ☆矢吹 文人(やぶき・あやと) こよみの彼氏。こよみとはラブラブ。中学3年生の男の子。高身長で、大人っぽくて格好いい。 弓道部のキャプテン。 ☆水瀬 和夏(みなせ・わか) 中学一年生。今回の短編内で、結に恋愛相談をもちかけた女の子。 習い事(書道)で出会った同級生男子にひとめぼれし、声をかけることもままならないまま片思いをしていた。 結の言葉に背中を押され、告白し、しばらくして恋が成就する。その後、結を熱心に慕うようになる。 【長編化した際のプロット】 (恋に恋していた主人公・結が、自分に思いを寄せる縁と関わることでほんとうの恋を知りながら、〈キューピッド〉として女の子たちの恋の悩みを解決していく話。同時に結、縁、文人らの弓道部としての活動も追っていく。) (1)ほんとうの恋を学ぶため、縁に彼氏役をしてもらうことに 短編版の内容とほぼ同じ。 恋愛経験ゼロながら〈百発百中のキューピッド〉として、今まで読んできた少女マンガなどを参考に、女の子たちの恋愛相談にのり、支持を集めていた結。しかし、現実の恋愛経験がないゆえに、〈キューピッド〉としてできるアドバイスが限られていた。そんなある日、和夏から恋愛相談を受けるが、その「まともに話したことのない相手に告白したら、相手はどう思うだろうか」という内容に、結は答えを出すことができない。もっとわたしに経験があれば……と頭を抱える結は、誰かに彼氏役をしてもらえないかと考えるように。 そんな結に、縁が「俺が彼氏役をする」と立候補&告白。縁とまともに話したことさえなかった結は困惑するが、同時に和夏から相談された内容への答えを、身をもって知ることができた。縁といれば、ほんとうの恋を学ぶことができるかもしれない。そう考えた結は縁に彼氏のふりをしてもらうことを決意する。 “誰かのためにまっすぐ”な結のことがずっと前から好きだった縁は、「結のことを振り向かせるから、覚悟してて」と宣戦布告。 (2)縁との恋人のふりをするうちに、恋心に目覚める 恋について学ぶための、縁との恋人ごっこがスタート。 結に振り向いてほしい縁は、あの手この手で仕掛けていく。 -こよみに縁のことを彼氏として紹介し、文人を含め4人でWデートをする。この経験をもとに、〈キューピッド〉として「どんなデートなら、喜んでもらえるか」という悩みを解決。 -「この気持ちが恋なのか友情なのかわからない」という悩みに向き合っていくうちに、縁への感情を見つめ直す。縁と過ごす時間が楽しくて、いつの間にか恋をしていたことを自覚する。 - 縁のことを好きだというライバル(女の子)登場。はじめはライバルにゆずろうとする結だったが、他の女の子の「親友と同じ人を好きになってしまった」という悩みを解決しようとする中で、自分の中にあるゆずれない気持ちに気づく。 縁と恋の経験値を高めつつ、恋する女の子たちのさまざまな悩みを解決する中で、結は縁に対する強い恋心を認識し、育てていく。 (3)こよみに今までの嘘がバレて、険悪な関係になる 縁と「恋人のふり」ではなく、ほんものの恋人同士に発展したい。そう思い始めた矢先、ひょんなことから「縁がほんとうの彼氏ではない」ことが親友・こよみに知られてしまう。その結果、「恋の経験がないこと」「彼氏がいないこと」という今まで重ねてきた嘘が明るみになり、結は周囲からの信頼を失ってしまう。こよみにはキツイ言葉を浴びせられてしまう。 こよみと冷戦状態になり、後悔する結。縁の助言や根回しもあり、今までのことやほんとうのこと、本音を腹を割って話す。結とこよみはお互いに謝罪し、仲直り。雨降って地固まる。結は今度こそ「等身大の自分」のまま〈キューピッド〉をすることに。 (4)縁に告白し、晴れて両思いに ついに、縁に告白することを決意する結。同級生の「最高の告白とは」という悩みを解決するべく奔走しつつ、自分の告白のシチュエーションについて模索する。電話やメッセージアプリ、手紙などいろいろな方法を考えたが、直接伝えるのがいちばんだという結論にたどり着く(冒頭での縁からの告白を思い出しつつ)。理想のシチュエーション(夕暮れ、カーテンが揺れる教室の窓辺……など)を追い求めるが、結局、ふとした瞬間に気持ちが溢れ出して、理想とは程遠い告白に。落ち込む結に対し、やっと結を振り向かせることができた縁は大喜び。晴れてふたりはほんものの恋人同士に。 その後、結はますます〈キューピッド〉としてひっぱりだこに。「彼氏の誕生日プレゼントは何がいいか」「部活と勉強と恋の両立」などの悩みを解決したり、こよみと文人のはじめての大げんかを仲裁したり。そのなかで、縁との関係も少しずつステップアップさせていく。