あらすじ

某県の地方局『マンカイ放送』の新入社員・朝倉ひなたは、アナウンサー志望だった。しかし、全国各局で繰り広げられた熾烈な採用競争に敗れ、”滑り止め”の総合職入社で営業に配属される。 研修を経てもなお、全くモチベーションが上がらないひなた。そんな彼女の指導係に、先輩社員・影山が充てられる。影山と同行する彼女は、局が持つ住宅展示場のイベントに訪れる。しかし、会場付近で事故が発生し、司会のアナウンサーが不在の事態に。 その時、影山が徐にステージへと向かう。彼は台本に目を通すと、壇上に上がり、マイクを取って喋り始めた。突然の光景に唖然とするひなた。影山の正体は、テレビに出ないものの、知る人ぞ知る影のアナウンサー『カゲアナ』だった。 そんな時、ひなたとスクール時代にしのぎを削り合ったライバル・岩戸ほたるが入社から1か月で早くもデビューを果たす。彼女は、アナウンサー職に合格し、奇しくもひなたと同じマンカイ放送に入社していたのだ。同期の活躍に嫉妬を覚えるひなたは、もう一度アナウンサーになることを決意。仕事の傍ら、後輩の就活生らと共に他の放送局を受験する。 しかし、突き付けられた現実は、全社不合格というものだった。自信を喪失し、生きがいを見いだせなくなるひなた。そこに通りかかった影山は彼女に『カゲアナ』の道を勧める。1週間後に市のホールで開催される、局主催の朗読劇。自身に来た、出演の発注をひなたに回したのだ。 本番当日。ステージ上には、ほたるらアナウンサーが順に本を読んでいく。それと並び、練習してきた役を演じきるひなた。劇は割れんばかりの拍手で大成功を収めた。観客たちは去り際、ひなたの演じた役が良かったとこぼす。それを耳にしたひなたに、かつての自信と思いが蘇ってくる。かくして彼女は、新たな『カゲアナ』として放送局人生を歩み始めたのだ。

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カクヨム
カクヨム2023/02/12
  • 現在の作品カゲアナ!!