あらすじ
会社で残業をしている男が「下に行って来る」と言って席を立った。男は、十一階から一人で高層階用エレベーターに乗り、下へ向かった。一階に着いたエレベーターのドアが開くと、鋭い刃物のようなもので胸を一突きされて男が死んでいた。男が乗ったエレベーターは一階へ直通のために、十階から二階の間は止まらない。更にエレベーターの中からは、凶器の類は一切発見されなかった。 何者かが、下りて行くエレベーターの中に侵入し、男を殺して再び外へ脱出したのか? それとも、エレベーターに乗った男が、行き先ボタンを間違えて、自ら死界への直通ボタンを押してしまったのか? ―――密室殺人の謎。―――凶器の無い殺人。進展のないまま、捜査は暗礁に乗り上げようとしていた。 ………と、そんな時、二十四時間以内に事件を解決してしまう伝説の警部補アユライと新米刑事ユーマの二人組が殺人現場にやって来た!