あらすじ

『のっとり』の心霊現象をめぐる、連作短編サイコホラー。 他人のカラダに生霊が入る=『のっとり』が流行っている。 のっとりされた人間はカラダの自由を奪われる。声も出ない。されるがまま。 ただし『白い右手』を呼べば、生霊を祓ってくれるらしい――そのようなウワサも存在する。 「よい夢を」 全編を通した案内人が『白い右手』を持つ少女。のっとり専門のお祓い師で、ライオンのパペットをつけている。 少女が生霊をはがしたとき、生霊は悪夢を引き起こす。 善人であれば夢からさめるが、悪人であれば地獄行き。 各編の登場人物たちの願いと思惑が交錯する。 【迷惑ゲーム】 小四の依は、真桜のやることを応援し、ジャマするモノを排している。 胃腸の弱さが依の悩みで、保健室に行くことに。休んでいると、学級委員のせりなにのっとりしてしまう。 依がせりなをおさえることで、真桜はさらに好き勝手。 ところが真桜がいじめられっ子の朋笑(トロスギ)にのっとりされてしまう。 真桜ののっとりに気づいた依は、『白い右手』を呼び出して、朋笑の魂を引きはがす。さらに右手は依をはがして、依は悪夢へ送られる。 朋笑はせりなに勇気をもらい、夢の中から抜け出した。「ありがとう」って伝えられた。 【交換男】 のっとりのせいで彼氏の浮気が発覚し、中二の陽奈子は落ちこんだ。自分はもて遊ばれただけ。新しい彼氏を見つけようと散歩をしたら、高校生らにからまれる。幼なじみの虎哲が陽奈子を助けだして、「俺が彼氏になる」宣言。 陽奈子と虎哲は恋人になるが、前の彼氏が嫉妬する。そのとき虎哲にのっとりして、陽奈子と虎哲に復讐しようとたくらむが、陽奈子がのっとり魔に気づき、『白い右手』を呼び出した。前の彼氏は悪夢を見せられ、地獄行き。 【小指をからめて】 小五のハヤカはサッカーの試合で、相手チームの倉石にケガをさせてしまう。監督の命令と自分の意思。倉石に対する嫉妬だった。 ハヤカはサッカーをやめようとするが、倉石がハヤカにのっとりした。辞表を破り、理由を聞く。チームの信用を取り返せるよう倉石はハヤカを励ました。今度の大会でライバル同士、戦えるように約束する。『白い右手』を呼び出して、倉石はもとのカラダへと。リハビリする。 ハヤカは途中で大会に出られて、倉石と対決することに。ところが監督がのっとりして、ハヤカに罪をまた着せようと仕掛けてきた。ハヤカは『白い右手』を呼んで、監督は悪夢へ送られる。 ――――次回【ダブルキャスト】へ

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カクヨム
カクヨム2023/08/01
  • 現在の作品のっとり魔