あらすじ
リファイン卿はある悩みを抱えていた。現在彼にはエルラーネという婚約相手がいるのだが、その婚約を破棄するかどうかについてだ。現在の彼にとって彼女の存在は邪魔でしかなく、その存在を疎ましく思っていた。そしてエルラーネの方もそんな彼の考えには気づいており…
「婚約破棄をされたいのですか?」
婚約破棄を告げられた時にも、彼女はどこか冷静だった。
「分かっているなら話は早いな。君との婚約はもう終わりにすることに決めたよ。僕にもいろいろと都合というものがあるんだ。理解してくれるな?」
乱暴な口調でそう告げる彼の前に、彼女は反論のそぶりも見せなかった。それもそのはず、彼女はこの婚約破棄がお互いにどういう結果をもたらすかを、この時すでに気づいていたのだから。