あらすじ

政略結婚においても、愛があるときがある。しかし私たちの関係においては、そんなものはかけらもなかった。

「いいから早く準備しろ。僕の評判に関わることなんだぞ?分かってるのかよ…」

 乱暴な口調でそう言葉を発するのは、私を政略的に婚約させたローキリア様。どうにも彼は今日もいら立って仕方がないらしい。周囲からの評判を痛いほど気にする彼にとっては、プライドを少しでも傷つけられることは死活問題なのだろう。

 愛なき関係において、このような時間が死ぬまで続くと考えた時、私は心が震えあがるような思いがした。そこで私は、私に関わるみんなのために、ある決心をしたのだった。

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