あらすじ
「名乗るほどのものでもないが、シャーロット・郷・ホームズ、異世界を股に掛ける探偵さ」
突如として勇者教育機関へと現れた、チェック柄の茶色いベレー帽を目深に被り、同系色のトレンチコートを羽織った男──シャーロット・郷・ホームズ──が、やれやれと言った感じで答えた。
──遡ること数日前。
どこにでも居いそうな、大学生くらいの青年が、黄金の剣を心臓に突き立てられ死亡した。
大学生は魔王へと殉職し、被疑者は勇者へと昇格する。
魔王が滅んだことで世界は平和になった。
遺恨を残さぬよう魔王の彼女と家族も捕えられる。それを、何故か守ろうとする優しい? 勇者。
皇王陛下と謁見を果たした勇者は、彼らの身の保証と引き換えに、何故だが皇姫と婚約させられ、勇者教育機関へと通うことになる。
魔王が滅んだ平和な世界。
なぜ勇者は、皇姫と契りを交わし、再教育される必要があるのか?
『異世界を股に掛ける探偵』は何を探し、何を暴くのか?
異色のローファン✕ミステリー? を、ぜひ、お楽しみください。