あらすじ
私の心と日常を揺れ動かしたのは、ある1人の少女だった。 「それ、おもしろいの?」 本をめくる私に話しかけてきたのは、いつかの蝉も鳴く暑い暑い夏の日。 見知らぬ少女は氷菓を口に加えて姿を現した。 その日は、氷菓の甘い香りと海の匂いで充満していた。 「いつか話そうね」そう言って私達は悩みを打ち明け、その度に励まして。 いえば親友のような関係になっていた。 また同じような蝉も鳴く暑い暑い夏の日。 少女は、どこにもいなくなった。 少女の有無で変わる私の気持ち。 少女がいなくなった日から、私の頭によぎるのは──────── 「自殺」、だ。