あらすじ
アドレークとミーアは婚約関係にあったが、アドレークは自身の妹であるシンシアを溺愛していた。だからこそ二人の関係には常にシンシアが挟まることとなり、その関係に軋轢を生じさせていた。といってもこれは彼女の狙い通りで、二人の婚約が面白くない彼女はこの関係を崩すべく動いていたのだ。
「シンシアとの予定を優先するために、この舞踏会の出席は取りやめだ。ほかの誰かを向かわせておいてくれ。ああ、挨拶のために君はいくんだぞ?」
一方的にとりしきるアドレークは、あくまでシンシアとの関係を第一に置いている。彼女の方にはなんらそんな感情はないというのに、相思相愛に違いないと思い込んでしまっている。だからこそのこの状況なのだった。
そんな光景を目の当たりにしてもなお、ミーアは冷静に言葉を返した。
「お二人の関係には、多くの人が振り回されています…このままでいいのですか、旦那様?」