あらすじ
「リリエッタ、君との婚約は今日をもって終わりとする。僕には真に自分に相応しい人物が誰であるか、今ようやく理解することができたんだ」
きっとそれは、彼の幼馴染であるマリナであろう。以前から彼は彼女との関係を『真実の愛のもとに決められた定め』と繰り返し言っていた。はっきり言って何を言っているのか全く理解できなかったけれど、きっと彼はそれが目的なのだろうと思う。意味の分からない言葉で私の言葉から言い逃れして、最終的には自分の思い通りに事が運ぶ様に仕向けて行く。自分の行いを決して認めようとしないだけに、性質の悪いものだと思う。
「…婚約破棄ですか。私の思いは無視されるのですね」
あえて、相手の出方をうかがうために思ってもない事を言ってみる。…さて、なんて言葉を返してくるのか…