あらすじ
私、佐伯千鶴。地元の中学校に進学するはずが、なぜか私学の中学校で、美男美女があふれている血盟学園に入学させられちゃった! でもなんだかこの学校、ちょっとオカシイ!? 昼間は学校も教室も、黒いカーテンで真っ暗にされてるし。 それに、生徒のみんな、時々目が光るんですけど!? 私は私でドキッとすると、男になっちゃうし!? 私の中学校生活、一体どうなっちゃうの!? (この作品は、カドカワ読書タイム短編児童小説コンテスト用に書いたもので、出だし部分しかありません。プロットは以下にあります。別ページにて長編化し始めようと思いますので、気になって下さる方は、作者登録など、して頂けると喜びます) ※ネタバレ注意 (キャラクター設定) ・佐伯千鶴 十三歳。中学一年生。親の命令により、血盟学園に入学させられる。 明るく元気な性格。 代々、吸血鬼の家系で十三歳になると発症してしまう。 吸血鬼固有能力は、「夜、またはドキッとしてしまうと男になる」というもの。 恋愛マンガのような恋愛にあこがれているため、早く女子の体に戻って白馬の王子様を探したいと思っている。そのためにも、吸血鬼としての能力を破棄するために、「吸血鬼卒業証書」をもらうことを決意する。 ・月城由夜 十三歳。千鶴のルームメイト。おそろしいほどの女子嫌い。 女子の血からしか栄養が摂れない体質。 しかし女子が極度に苦手なため、自らは吸血行為をせず、血液パックを愛用。 同室の千鶴を敵視していたが、彼女が男の姿になれることを知り、彼自身も吸血鬼の能力を放棄したいと思っており、協力して「吸血鬼卒業証書」をもらうことを決める。 口が悪く、そっけない。けれど根は優しい性格。千鶴が困っていると「ルームメイトだから」「協力関係だから」と守ってくれたり、助言してくれたりする。 固有能力は、「人の時間を1分だけ止める」こと。この能力で、女子から吸血することもあった。能力発動中は、瞳が銀色に光る。 ・赤木紅太郎 代々吸血鬼の家系。同じく代々吸血鬼の一族である千鶴に興味を持つ。吸血鬼に吸血されたことで吸血鬼になった「インスタント吸血鬼」のことをよく思っていない。そのため、代々続く吸血鬼一家の人間と結婚しろと幼いころから教わっている。固有能力は「女子を魅了する能力」。彼に一定期間見つめられると催眠効果で、何でも言う事を聞いてしまう。男になる固有能力を持った千鶴にはこの能力は通用しないため、ますます彼女を手に入れたいと思うようになる。 (長編化した際のプロット) (起)佐伯千鶴は地元の市立進学すると思っていた。しかし中学校の入学式前日の夜、突然両親からこう言い渡される。 「血盟学園に入学することが決まっている」 血盟学園は地域の中でもトップクラスの学力、そして美男美女ばかりが集まる有名私立中学校。なぜ自分が、と疑問に思う千鶴。そんな彼女に両親は、こう告げる。 ・代々佐伯家は、吸血鬼の家系であること。 ・血盟学園は、吸血鬼が通う中高大一貫校であること。 ・吸血鬼には独自の固有能力を持つ者と、そうでない者がいること。 ・佐伯家は十三歳で固有能力が発現すること。 ・吸血鬼であることを放棄するためには、血盟学園で中学校生活三年間の間に学園長に認められ、卒業式を迎えるその日に「吸血鬼卒業証書」を授与される必要があること。 吸血鬼として生きるのはごめんだと思った千鶴は、「吸血鬼卒業証書」を手に入れるために、血盟学園への入学を決意する。 (承) 翌日、血盟学園の門をくぐる千鶴。血盟学園へ入学する生徒は、基本的に寮生活になる。寮へと足を踏み入れた彼女は絶望する。寮はいくつかあるが、彼女が配属された寮は、男だらけの男子寮だった。学園長を問い詰めると、「部屋の空きがなかったんだ。それにキミの固有能力だと、女子寮はどうかと思ってね。ちなみにキミ用のルームメイトは既に、決まっているんだ」と言われる。学園長に紹介されたルームメイトは、月城由夜。学園長の息子だった。学園長は、お詫びに、と常に男子でいることのできる薬をくれる。なぜそんなものを、と首をひねる彼女に「男子寮に入るんだから、男子でいるように」と言われる。また由夜は、学年トップの成績で、優等生だということを聞かされる。突然のイケメン出現に喜ぶ千鶴だったが、彼に拒絶され動揺する。 なんとか、由夜と仲良くなろうとする千鶴だったが、拒絶され続ける。そんな時、彼が極度の女性恐怖症であることが発覚、そんな時、薬の効果が切れ、女に戻ってしまう千鶴。千鶴が男になる能力を持っていると知った由夜は、できるだけ自分の近くにいる時は、男の姿でいてほしいと言う。千鶴は了承し、吸血鬼能力の破棄を手伝ってほしいと頼む。由夜も吸血鬼卒業証書をもらいたいと思い、努力して学力トップで入学したのだと彼女に告げる。そんな彼に、千鶴は『吸血鬼卒業証書』をもらうため、学園長に認めてもらうために、動画投稿者を始めてみないか、と誘う。学園長は、『吸血鬼卒業証書』は、彼がお、と思うようなこと、今まで誰も成し遂げたことがないようなことをしないと渡さないと言っていた。そのため、史上初(?)のヴァンパイア系動画投稿者を始めてはどうか、と思ったのだ。イケメン二人の動画なら、きっと人気が出るに違いない。そう彼女は思っていた。 (転) 由夜にドキッとする行動(壁ドン、耳元でささやくなど、恋愛マンガにあるようなシチュエーション)をしてもらい、男の子に変身しながら動画づくりを開始する千鶴。女は嫌いだ、と言いつつ、吸血鬼の能力を破棄するために奔走する千鶴のことを、由夜は少しずつ意識し始める。「女は嫌いだけど、お前は、大丈夫みたいだ」「お前のことは、好き……かもしれねぇ」。彼に溺愛されながら、(そのおかげで変身した)千鶴はV(ヴァンパイア)系動画投稿者として、チャンネル登録者数を増やしていく。 そんな中、千鶴の小学生時代の友人である歩美がやってくる。彼女は最近、学校の友人たちの様子がおかしいのだと相談しにやってくる。歩美たちの通う学校と、千鶴の通う学校は、距離がとても近い。血盟学園の誰かが歩美たちの中学校に侵入し、吸血行為をしていると考える千鶴。そんな中、由夜が犯人だという声が上がる。千鶴に、同じ学年で、他の吸血鬼だちに慕われている赤木紅太郎が、『由夜が中学校に忍び込んで吸血しているのを見た』と告げたため、千鶴は由夜のことを信じられなくなる。由夜はそんな千鶴の様子を見て、離れていってしまう。 (結) 歩美たちの中学校に忍び込み、吸血行為を繰り返していたのは紅太郎の方だった。彼は、女子を魅了する固有能力を持っていた。けれど、千鶴にその固有能力がきかなかったこと、彼女が由夜と行動しているのを見て、由夜を彼女から引き離せば自分のことを見てくれる、と思い、犯行に及んだ。千鶴、由夜が許したため、紅太郎は罰則を食らうことなく、元の生活に戻る。千鶴は何もないのはどうか、と紅太郎を自分たちのVちゃんねるのメンバーとして活動するように言い渡す。紅太郎は、ますます千鶴を溺愛するようになり、彼女は困りつつもチャンネル登録者数を増やすための動画作りを頑張ることを決意する。