あらすじ

【あらすじ】 若葉ハヤテは幼い頃に両親を亡くし、叔母の支配のもとで孤独に生きていた。ハヤテは誰かを愛して家族を作りたいと思いながらも、少ししか本物の家族に愛されたことのない自分が他人をちゃんと愛せるのだろうかと不安を抱えている。 ある冬の日、唯一の楽しみであるひとりカラオケの最中に、ハヤテは不思議な光に包まれ、異世界へと呼び込まれてしまう。そこで出会った王子、ミュラ・ガベラーは「癒しの音」を求めてハヤテの世界に干渉したのだと言った。ミュラは重い睡眠障害を抱えており、別の世界での解決策を探していたのだ。ハヤテの歌声こそが「癒しの音」だと考えたミュラは、ハヤテに子守唄を歌うように頼んだ。ハヤテは言われた通りにそれを歌った。すると、ミュラはその歌声に惚れ込み、睡眠障害を治すために協力してほしいと言った。王子の役に立ちたいと思うハヤテはそれを承諾してミュラを眠らせようと努力することを誓った。 ミュラは芸術の発展に力を入れた仕事を行なっている。そして、自身も芸術家なのだと言った。ある日、ハヤテとミュラは街の芸術家たちが集まるというカフェに向かった。そこでユニークなミュラの創作仲間たちと交流していた際に、ミュラに私怨を抱く隣国の王子の襲撃を受ける。襲撃に失敗し捕えられた隣国の王子は以前にも魔術で変装し、ミュラと接触していたと言う。その時に睡眠障害を引き起こす飴をミュラに渡していた。それに気が付かずミュラがその飴を食べたことで、体調に異変があったことが発覚した。 捕えられた隣国の王子は、政治利用されることになった。その代わりにミュラを陥れようとしたことは表沙汰にはならないことになる。そのことを知ったハヤテは、国の為にミュラが利用されているみたいでおかしいと泣きながら意見した。だが、これはミュラが選んだことで、自分が王位を継いだ時、隣国に好き勝手にさせないための策だと聞かされる。詳しい話を聞かないまま勘違いしたことをハヤテは謝罪し、ミュラは自分のために泣いてくれたハヤテに「ありがとう」と伝えた。この一件から、ハヤテとミュラの距離はより縮まった。 ミュラは手紙や物品を贈ることによって、ハヤテに思いを伝えようとしていた。だが、決定的な告白をしてこないミュラに対して、ハヤテは悶々とした日々を送ることになる。ミュラはハヤテに拒まれ恋が終わることを恐れていたが、思いを伝えられなかったことを後悔して死ぬのは嫌だと言い、ハヤテに愛を告白した。好意を匂わせるだけだったミュラからの正式な告白をハヤテは喜び、受け入れる。ふたりは恋人同士になった。 一緒に歌を歌い、キスを交わし、特別な時間をふたりは過ごす。家族になってずっと一緒に居ようという約束はハヤテにとってかけがえの無いものだった。 結婚式の前撮りを写真家の友人に頼んだふたりは、写真スタジオに赴き、タキシードに身を包んでいた。キスの写真を残したいというミュラの願いをハヤテは聞き入れ、ふたりはくちづけを交わす。ミュラの胸にもたれながら、このぬくもりをずっと大切にしようとハヤテは心に誓ったのだった。

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カクヨム
カクヨム2023/03/16
  • 現在の作品王子を癒す天使の歌声