あらすじ

昔々そのまた昔、東の大陸には五つの大国があった。 綺麗な水に豊かな大地の国、菊水国(きくすいこく)。 大国の中で唯一海に面している国、梅月国(ばいげつこく)。 染色や刺繍が盛んな国、桃染国(とうせんこく)。 民の生活が豊かな国、金杏国(きんあんこく)。 その四カ国に挟まれた平凡な国、蓮華国(れんかこく)。 その後の歴史にはこの時代に蓮華国によって東の大陸が統一されたことが記されることとなる。 そしてこの時代に活躍した女性がいた。 その者は理不尽な目に遭い、底辺の生活をしていたにも関わらず軍略の才で女性初の軍師に登り詰め、軍師の頂点である総司令の側近として仕え、東の大陸の統一に大きく貢献した人物の一人である。 軍師としての才もさることながら武人としての才にも恵まれ、前線で武勇を示すこともあったそうだ。また人望も非常に厚く、良く通る声であったため檄を一つ飛ばせば手練の正規兵はもちろんのこと平民の徴兵の心をも動かせる人であった。 国のために貢献し続けてきた功績と高い人徳、その稀有な一生を記した『松春軍師伝』。 ――これは後の世にまで語り継がれる物語の夜明けである。――

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小説を読もう2022/05/27
  • 現在の作品松春軍師伝