あらすじ
「一ノ瀬先輩ってまじでイケメンだよねー」 「王子様って渾名がつくだけあるよ。本当に整った顔」 「しかもサッカー部のエースなんでしょ?」 「完璧すぎ〜」 王子様とあだ名がつくほどに整った容姿。 弱小サッカー部を全国大会に導くほどのサッカーの才能。 北高校2年生の一ノ瀬裕太は、端正な顔立ちとスポーツの才能で校内で人気者の地位を築き上げており、青春を思う存分に謳歌していた。 恋人は、学校一の美少女と名高く、芸能事務所にスカウトされたこともあると噂の、澤村ましろ。 「裕太くん、好き」 「俺もだ、ましろ」 誰もが羨むような理想の高校生活を送っていた裕太の日々は、とある事故をきっかけに激変する。 「嘘だろ…これが俺の顔…?」 工事現場で鉄の資材が落下する事故に巻き込まれ、下敷きになった一ノ瀬裕太は顔面が崩壊。 端正な顔立ちは見るも無惨な醜い容姿に変化してしまう。 「うわ…見ろよ…あれ一ノ瀬らしいぞ…」 「見る影もないな…」 「気持ちわる…あんなにイケメンだったのに…」 「フランケンシュタインかよ(笑)」 「おいやめろ、聞こえるぞ」 裕太を慕っていた同級生たちは醜くなった裕太から離れていき、裕太は恋人のましろにも見限られることになる。 「ごめんなさい、裕太くん。もうあなたとは付き合えない」 「そんな…」 事故のせいで、人気と友人と恋人を失い孤独になった裕太。 そんな彼に手を差し伸べてくれるのは、十年来の幼馴染、柳瀬ひよりだけだった。 「大丈夫だよ、ゆうちゃん。みんながゆうちゃんを嫌いになっても、私だけはゆうちゃんの味方だからね」