あらすじ
「フェリス…次会えるのはいつになるだろうかなぁ…」
ため息交じりにそう言葉を発するオルトリック。彼はすでにユリアという女性と婚約関係にあるのだが、その心の中では幼馴染であるフェリスを愛していた。だからこそ今、このような板挟み状態になってしまっている。
「…うーむ…このまま婚約破棄して乗り換えるのは簡単だが、そうなると僕の評判に関わるなぁ…ユリアを婚約者に選んだのだって、僕よりも低い階級にあろうとも婚約できるんだぞという心の広さを見せるためであったわけで…」
フェリスとのやり取りに使われている手紙を見つめながら、考えを口に出して自分の思いを整理しているらしい。しかしこんな状況にあっても、自分の欲望は制御できていないのだった。