あらすじ
「あの獣との出会いが、私の始まりだったのだ」 激動と言われたある時代。 大陸史に様々な物語を刻み込んだ、綺羅星の如き英雄たち。 彼ら彼女らは、口を揃えてそう語った。 人間の希望であり絶望。妖鬼の絶望であり希望。龍にとってただ一つの天敵。 いくつもの戦争において勝敗を覆し、神々の行く末すら左右した伝説の大魔獣。 かの獣は、『白虎』と呼ばれる唯一無二の存在は、なにゆえ歴史に関わるのか。 えこひいきと思えるほど、一つの勢力に肩入れしたのは何故なのか。 現代に至るまで、それを解明した者はいない。 獣である彼と言葉を交わすことなど、誰にもできないのだから。 激動と言われたある時代。 種族間の優劣と大陸の勢力図が書き換わったこの時代を、後の歴史家は冗談交じりにこう表した。 曰く、『白虎様のさじ加減』と。