あらすじ
あらすじ (一章) 宇宙空間を凄まじい速度で駆け抜け、敵機を次々と火球に変えて行くCAI(機体制御用AI)アルテミス。 宇宙ゴミの回収業を手伝っていた少年リオンは、偶然発見した軍用機から回収したCAIカードに導かれ白亜の機体シャルーアと巡り合う。 何者かの襲撃で親代わりの仲間を全て失ったリオンは、アルテミスと共に自らの力を試し、戦争を終わらせるべく、「オーディン」という地を目指し旅に出る事に。 (二章) リオンは操縦レベルを上げる為に、拾い集めた残骸で作成した機体を使い、模擬戦闘の興業が行われる惑星「アウグド」に降り立った。 実力を付けて行く中、セシルという正体不明の女性と、エドワードというパイロット達と出会う。 平和を保っているかに思えたアウグドにも戦争の影が忍び寄り、遂にはドロシアという国の特殊部隊を迎え撃つ事となる。 アルテミスとの連携で敵を打ち払う事が出来たリオンは、共に戦った者達からの名乗りに応える為に、リオン自身は何の事なのか分からないままに「オーディンの騎士見習い」という事実を公表する事に。 (三章) 世界を二分する戦争は激しさを増し。世界を牛耳ってきたセントラルコロニー勢力とドロシアコロニー勢力とが艦隊戦を繰り広げていた。 そんな中、黒騎士と呼ばれている「オーディンの騎士」がドロシア側に参戦している事が知れる。 一方、リオンは「オーディンの騎士」とは何であるのかを詳しく知らされないまま、襲撃から救う事となったヤーパン国の皇女イツラを守り、彼女をヤーパンへと護衛する危険な道を選ぶことに。 そして、彼と共に戦ったパイロットがアウグドで知り合った「セシル」ことセシリアで、もう一人のパイロットは模擬戦闘で対戦したエドワードで有る事が分かった。 リオンは彼らと共に、ヤーパンへの過酷な道のりを進んで行く。 ヤーパンへの行程で起こる様々な困難を乗り越え、穏やかな農業コロニーでのひと時を過ごした彼らであったが、彼らの行く手にイツラ姫の拘束を狙うドロシア軍が立ち塞がる。 (四章) ドロシア軍に於いて、若くして名を知られる様になったヴィスチュラーは、彼の才覚を発揮し、敵対するセントラルコロニー軍を次々と打ち破っている。 そんなドロシア軍の宙域の封鎖をすり抜けるべく潜行していたリオン達だが、彼らの前に現れたのは「オーディンの黒騎士」ディバス卿だった。 全てにおいて圧倒的な差を見せつけられ敗北したリオン。だが、彼の能力はその戦いのさなかに正式な「騎士見習い」のレベルにまで達していた。 『オーディンの騎士』とはどの様な者であるかを徐々に知らされるリオンであったが、彼は黒騎士に敗北した事により、自信を喪失しやる気を無くしてしまう。 だが、イツラ姫のお忍びに付き合う中で暴漢に襲われた彼は、機体の操縦と同じ動きが出来る様になっている自分に気が付き、強い気持ちを取り戻し、再び騎士への道を歩む事に。 声だけのアルテミスとの孤独な旅が始まるかと思っていた矢先。セシリアやエドワードを含め、ヤーパンを目指す道程で絆を強めた多くの仲間たちが同行する事になる。 そして、いよいよ辿り着いたオーディンの地。 リオンはそこで騎士となるべく訓練を受ける事になるのだが、彼の前に突然現れたのは、夢の中で見たあの美しい女性。実在するとは思って居なかったCAAIのアルテミスだった。 (五章) もう一人の騎士見習いである赤い少女アリッサと、そのCAAIであるアポロディアスと共に鍛錬を続けるリオン。 アルテミスが彼を育てようとしている「白の騎士」とは何者で有るのか、オーディンは十五人のAIにより運営される無人の惑星であり、その目指している事が何で有るのか、そして、アルテミスの寿命が余り残っていない事を知らされる。 アルテミスとリオンとの本当の過去が明かされ。彼女が何故リオンを「白の騎士」へと育てようとしているのか、そしてリオンが目指す「白の騎士」とは騎士の頂点である「天位の騎士」で有る事を知る。 ひと足先に「深紅の騎士」となったアリッサと別れ、ひとり白の騎士を目指すリオン。そして遂に最終訓練の日を迎える事に。 戦争状態となっていた、ドロシアとエルテリアの艦隊の目の前に、白く輝く機体が姿を現す。 その機体から発せられた名乗りは「オーディンの天位の騎士。リオン・フォン・オーディン」であった。リオンは遂に唯一無二の存在「天位の騎士」になったのだ。 (六章) 劣勢に立たされていたはずのセントラルコロニー軍。 だが、起死回生の作戦が進行していた。彼らはオーディンの騎士が駆るGD(ギャラクシー・ドール)と言われる高機能機の量産に成功していたのだ。 リオンが「天位の騎士」になった頃、圧倒的な戦力を保持するセントラルコロニー軍の大攻勢が始まっていた。 オーディンと友好国であるヤーパンとエルテリアに加え、ドロシアとの連携を模索しつつ戦争の状況を探るリオン達。 情報収集の為に再びアウグドの地を訪れた彼らであったが、セントラルコロニー軍の予想以上の戦力規模と侵攻速度に圧倒される。 オーディンからこれからの戦い方の指示を受けるべく、帰途に就くリオンたちであったが、その前途は多難となる事は必死であった。 (七章) 世界がセントラルコロニー軍により次々と蹂躙されて行く中、リオン達はオーディンの示した計画に沿い、辛い決断をしながら反撃の準備を整える。 連合する事となったオーディンを含めた四カ国による艦隊戦は敗北する事となるが、これは反転攻勢に繋げるための囮作戦であった。 見えない未来への不安と共に、エルテリアの極寒の惑星に大艦隊と共に潜む事となったリオン達。更に寿命が尽きようとしているアルテミスは一時眠りに就く事に。 (八章) オーディン領域を残し、セントラルコロニーに占領された世界。要人の暗殺や圧政を行うセントラルコロニー政府に対し、いよいよ反撃の時が訪れる。 オーディンが人類に託した未来へ向けて立ち上がる世界。 そんな中、セントラルコロニーがGDの技術を入手出来た経緯を知り愕然とするリオンであったが、仲間と共に世界を取り戻すべく最終決戦の地へ。 いよいよ決戦が始まり、多くの仲間の生死も分からず、大切な存在になっていたセシリアの命の灯も消えかけようとしている状況の中、敵を打ち破り目的を果たしたリオン。 だが、彼と共にあったはずのアルテミスは既に機能を停止していた。 大きすぎる代償と悲しみの中でアルテミスの膝に縋り付き涙を流すリオン。 時は流れ。平和を取り戻した世界の中で、幸せを掴んでいるリオンの傍には、愛するセシリアとアルテミスの姿が。 共に戦った仲間たちが集い、楽しい時を過ごすリオン達。 そこで、リオンがアルテミスに伝えたのは、いつまでもアルテミスと共に過ごす為の計画であった。 古代神話の時代より幾千年の時を経て結ばれる事となったアルテミスとオリオン。 それは、アルテミスがリオンに抱いていた想い、女神である彼女の祈りが叶った瞬間であった。 アルテミスと行動を共にする少年リオンの冒険と青年への成長。 星系を巻き込む『ギャラクシードール戦役』と呼ばれる大戦の行方。 歴史に輝く最上位の『天位の騎士』となるリオンと、彼と共に戦役に関わる人々の生き様。 そして、人類の可能性とアルテミスの祈りが届くその時までを描いたスペースオペラ。