あらすじ

【物語の背景】 レドモンド伯爵家の次女に生まれたヴェルヘルミーナは、歳の離れた姉に愛されて成長した。屋敷の中だけでなく、領民たちにも仲の良い姉妹で評判となった。 絵に描いたような幸せな生活を送っていた七歳の時に、弟セドリックが誕生した。小さく愛らしい赤子の姿を見た時、ヴェルヘルミーナは、優しい姉のように「弟を守るのは私だ」と心の中で誓った。 それから三年後に母マリーレイナが他界し、継母として迎えたケリーアデルが迎えられた。 ヴェルヘルミーナが、無能と罵られながら暮らす日々が始まった。 どうして、お父様は私たちの言葉を信じて下さらないの? 意地悪なお継母様を「立派な魔女」だと褒めて、庇われるの? 自分が悪いのだろうかと、必死になって継母に認めてもらおうとしても、何一つ褒められない。 叩かれ、貶され、汚いものを見るような眼を向けられる。 そんな日々を支えてくれたのは、姉や幼馴染、そして可愛い弟だった。 私がしっかりしないでどうするの! いつか必ず、あの魔女を家から追い出してみせる。 ヴェルヘルミーナは、弟が泣かないように笑顔を浮かべ、心に決めた。 時は流れ、成長したヴェルヘルミーナは、レドモンド家を守るべく、継母と対立を極めていた。 父が早逝したことで、本性を現したケリーアデルが、家の財産を喰いつくす勢いで贅の限りを尽くそうとしていた。 幼くして父の爵位を継いだ弟が、しっかりとレドモンド家を背負える日がくるまで、何が何でも守らなければならない。その一心でヴェルヘルミーナは、古くから仕えてくれる執事や侍女、領民たちと共にレドモンド家を支えていた。 しかし、どんなに頑張っても、継母の散財が尽きることはない。 このままでは、ダメだ。 やはり、どうにかして継母を追い出さなければ! 改めて決意をしたヴェルヘルミーナに舞い込んだのは、突然の結婚話だった。 「金勘定しか出来ない無能」と罵られ、デビュタントどころかお茶会にすら行かせてもらえない。 そんな私が、結婚!? だけどこれは好機かもしれない。 セドリックの後ろ盾となってもらい、継母を追い出す! それが叶うのであれば、お相手が好色爺だろうが、私の立ち位置が後妻だろうが、何でも良いわ。 私の弟のために、力とお金を使って下さるなら、あなたの妻になりましょう! ヴェルヘルミーナは、その背景に公爵家の陰謀が渦巻いているとも知らずに、ロックハート侯爵家へと向かった。 ※本作は、少しのミステリー要素を含んだ恋愛小説です。 恋愛小説すら読む暇がなく家のために学び、働き続けて十八歳を迎えたヴェルヘルミーナが、たくさんの愛を知り、多くの人の手を借りて継母を追い出そう奮闘します。

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カクヨム
カクヨム2023/08/10
  • 現在の作品継母に無能と罵られてきた伯爵令嬢ですが、可愛い弟のために政略結婚をいたします!!