あらすじ
「はぁ…こんな時代遅れな守護魔法使いなど、必要ないのでは?」
「リジェネの婚約者だというからここに置かれているものの、もはやいなくなっても誰も困りはしないだろう…」
などと、彼女は冷遇されていた。すっかり魔物の脅威の事など忘れてしまった王宮の人間たちは、エリーゼは不要であると考えていたのだ。しかし婚約者であり王宮幹部のリジェネの一存で、彼女はここに置かれていた。
しかし彼は権力闘争に巻き込まれてしまい、その立場を追われることとなってしまった。その裏には話をするにも複雑な男女関係や義理関係があったと言われているが、真相は誰にも分からない。ただし彼が立場を追われたという事は、彼女もまたその立場を追われることが決まったことを意味していた。
「ここまでのようですね、これまでありがとうございました。もう王宮の事はご心配いりませんので、これからはどうぞご自分の事を心配なさって生きて行ってくださいな。くすくすくす…」
これが、一か月前の事