あらすじ
エムスタル校に春が来た。
春は出会いと別れの季節。芽吹き、そして良くも悪くも行動を起こす時。
街で不審者が捕まったというニュースもチラホラと。
そして、この学園内にも大それたことをしでかす者がいた。
彼の名はハミントン。
小柄で内気。スポーツや勉強など優れた部分、特筆すべき点はない。
しかし彼は今、この学園の誰よりも高みにいる。
それもそのはず。彼が立つ場所はこの学園の時計塔、その文字盤の前だからである。
一応、補足しておくと我らが学園の安全性は信頼に足るものであり
時計塔の入り口は鍵が掛けられている。
新入生は学校見学の際、その中に入り
遥か上まで続く階段を見上げることができるが
それ以降は立ち入る機会はないといっていいだろう。
ではなぜ彼は今、時計塔の上にいる?