あらすじ

一七七〇年五月十四日、コンピエーニュの森にて。 アントワネットは自分の夫となる少年をすぐに見つけた。それは道行きに女官長から「ベルサイユ人らしからぬ王太子」と聞いていたからだった。 ずらりと整列した青年貴族は、みな派手な格好をしていた。 白い髪粉をふりかけた鬘《かつら》、大げさな飾りのついた帽子、白粉を塗りたくった化粧。その誰もが軽薄な笑いを浮かべている。その中に、静かな眼差しがひとつ。 金糸でふちどられた青の上着をさらりと着こなし、アントワネットを無表情で見つめる少年がいた。彼は髪粉もかけず化粧もしていなかった。 花嫁と花婿の目が合ったことに気付いて、ルイ十五世は機嫌良くこう言った。 「王太子、王太子妃に挨拶を」 アントワネットも女官長に促され、歩みをすすめる。アントワネットは目をまるくした。 ────マリー・アントワネットとルイ・オーギュストの出逢いとはじまりの物語。 ★この作品はカクヨムにも掲載しています。(R15と残酷な表現ありは保険として入れました)

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小説を読もう2022/02/04
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