あらすじ
輸入雑貨商とチベット出身の女性の間に生まれた山上咲耶の家には目玉と耳の妖が現れる。それを彼女は不快に思いながらも受け入れていた。 夏休みの初日、父親が生れた村から祖父が亡くなったことを伝えに人が来る。両親はおらず、葬儀に出席できそうにない。 莫大な遺産があるというので、両親の代わりに咲耶が葬儀に参列することにした。とはいえそこは電話やテレビの電波も届かない秘境にも等しい田舎、ひとりで行くのは心細く、友人2人を誘った。 村には4つの血筋があって、それぞれ朱雀、玄武、青龍、白虎を祀っていた。それによる不可思議な力を使える者たちもいて、黄泉の国から地上に出ようとする異界のモノたちを抑え、封じているという。 葬儀は首だけを祀るという奇怪なものだった。その力を借りて、自分たちの力を強めているという。 洞窟内で行われた儀式の最中、突然巨大なバケモノが現れ、年老いた神職を殺した。村人はバケモノを麒麟と呼んで恐れた。戦々恐々として逃げ帰った村人たち、咲耶も無事に帰ったが、待っているはずの友人が失踪していた。 神職を引き継いだ女性は、麒麟の出現を咲耶のせいだと考え、彼女の命を狙う。 神職の計画は成功し、黄泉の穴に誘い込まれた咲耶は、無残な姿で息絶えた友人を目の当たりにする。咲耶も神職たちの手にかかって死んだと思われたが、麒麟に救われていた。 宿泊先に戻った咲耶、夜になるとそこが村人に包囲されていた。絶体絶命、……刹那、咲耶は白い霧に包まれ、その身体は東京の自宅に帰っていた。 麒麟の力を得たと知った咲耶。その力を頼りに、友人を探すために再び地図にない村に入る。 すると不思議なことに、東京の家が村の森の中に出現していた。その家には、大きな秘密があった。 咲耶は村に住み、異界から迫る魑魅魍魎と対峙することになる。