あらすじ
「旦那様、またシェリーのところへ行っていたんですか?」
「仕方がないだろう。これは彼女からの誘いなんだから。そもそも僕と彼女は長い時間を経て結ばれている、いわば真実の愛を貫く関係。そこに文句をつけるのは恥だと思うが?」
口論を交わしているのは、婚約関係にあるノレッジとエレナ。ノレッジは広いオーランド領を束ねる領主であり、その広い領土の中から都合のいい婚約相手として白羽の矢が立てられたのがこのエレナだった。帳尻合わせのような仮初の婚約ではあるものの、彼女は誠意をもってその役割を果たそうとしていた。しかし彼の方は…
「…そんなに大事なのですか?幼馴染が」