あらすじ
「時間を操れるなんてウソに決まっている。クロノス・クルーガー、お前はクビだ!」
王子にして勇者であるケインから、パーティー追放を宣言された俺。
「それなら自由にさせてもらうけど、お前らC級モンスターとは戦うなよ?」
傲慢で強欲なケインが、俺の助言を果たして素直に聞いてくれるだろうか。
不安のかけらを抱えながらも国を出た俺を追いかけてきたのはその国の王女、ミレイユ。
「やっとクロノス様をわたくしのものにできますわ! さあ、ともに作りましょう。わたくしたちのハーレム王国を!」
意味がわからない。確かにミレイユは絶世の美女ではあるが、どうしてハーレム王国などというものを作らなきゃいかんのか。二人でのんびり暮らすんじゃダメなのか。
いやいや、待てミレイユ。
行きがかり上、困っている美女を助けたからってハーレムに入れようとするな。
屈強だけど天然で泣き虫な女騎士に、「眠い」と「蹴り殺す」が口ぐせのウサギの獣族、1500年生き続けている龍だと言い張る幼女、人間嫌いのエルフを統べる女王、冥府の姫。
変なのばかりじゃないか。
いつの間にかこちらの勢力は増していく一方だし、俺を追放したケインたちは没落していくし、このままじゃ本当に、ハーレム王に俺はなっちまう。俺はただ、のんびり暮らしたいだけなのに。