あらすじ

【Maris Stella -最後の審判-】 西暦2037年10月9日。 第三次世界大戦の混乱の最中に突如空に顕現した天空城塞イデア・エテルナの宣告と共に、世界は人類が生み出した最高の叡智であるAI、プロヴィデンスの意志によって統治されるに至り、これまでの歴史の歩み方を強制的に変えざるを得なくなった。 機械が作り上げた世界の仕組みとは、与えられた刻印によって管理される社会。 善人だけが残され、悪人は消され、罪という概念が消滅した世界。 聖ヨハネの書き残した預言書に基づき再編される世界。 神が人に言い与えた理想の実現。 誰も傷つかず、誰も不幸にならぬ新たなる理想郷。人々が新たなるエルサレムへと辿り着く為の布石。 空から地を見下ろす城塞の意志によってのみ紡がれる歴史とは、即ち完結した物語と同義で在り、人々は台本通りの日常を送ることで決められた幸福を謳歌して生きるというものである。 しかし、こうした歪な統治の仕方に異議を唱える個人も国も無い。刻印を施された個人が天の意志に反抗を示すことは不可能だからだ。 やがて、世界各国は国際連盟を通じて天空城塞に対し、その意志に賛同し従うという内容の署名を手渡すこととなった。 唯一。天の意志に異を唱え、イデア・エテルナに正面から反抗の意志を示したのは因果の必然たるグラン・エトルアリアス共和国のみであった。 第三次世界大戦の折、全世界に宣戦布告を行い、世界統一という目的をあと一歩と言うところまで成し遂げた国家だけが、天の御座に対する叛逆の姿勢を明確とする。 対立を深める両者は分かり合うことなく、どちらかが滅ぶまで繰り返される最後の戦いへと突き進もうとしていた。 天の御座が示す理想が人類を救済するのか。 赤き龍と、地と海の獣の反抗が人々に可能性を取り戻すのか。 “耳のある者は聞け。ここで見たこと、今起きていること、今後起ころうとすることを書き留めよ” これは、理想を追い続けた者達による〈人の持つ可能性の是非〉を問う物語である。 前書き この小説は既完結作品【マリス・ステラ -終末の日-】の続編です。 本作では物語の流れを重視し、これまでの作中に登場した人物とその来歴、組織、及び作中に登場する様々な道具や兵器などの設定、物語開始時点における状況等、説明に当たる文章の一切を省略しています。 本小説単体でもお楽しみいただくことは出来ますが、より深い物語の世界をお楽しみいただく為に、前々作【メランコリア・A -崩壊の冠-】及び前作【マリス・ステラ -終末の日-】をご一読頂くか、作品の進行に併せて後日公開を予定しております設定資料集をご覧頂くことをお勧めいたします。 また、前々作【メランコリア・A -崩壊の冠-】は過去作品、【Re:Maria -天使と悪魔-】【予言の花】【イベリスの箱庭】【アイリスプロセス -虹の彼方に-】【眠りの妃 -嘆きの大地賛歌-】【不可視の薔薇 -ウェストファリアの亡霊-】(作中の時系列順)の総集を含む続編です。 その他、本物語は新約聖書【ヨハネの黙示録】の内容になぞらえて物語の進行をしている部分があります。よって、本文中に同預言書の引用が多々あることや、その他の聖書に記載された文章の引用があることにご留意ください。 最後に、本物語における【ヨハネの黙示録】の独自解釈について、各教会の解釈や、既に発行されている図書等の内容に対する意見の具申、或いは否定などといったものでは一切無いことをご承知おき下さい。 ※この物語はフィクションです。作中に登場する国家・個人・組織・団体等は実在する同名のものとは関係がありません。 主な登場人物 世界特殊事象研究機構(W-APRO) ・大西洋方面司令 セントラル1 -マルクト- 上層部 ●レオナルド・ヴァレンティーノ(総監) ●フランクリン・ゼファート(司監) ・大西洋方面司令 セントラル1 -マルクト- 調査チーム〈マークת〉(タヴ) ●ジョシュア・ブライアン(大尉) ●姫埜玲那斗(中尉) ●ルーカス・アメルハウザー(三等准尉) ●アルビジア・エリアス・ヴァルヴェルデ(特務准尉) ・太平洋方面司令 セントラル2 -ケテル- 調査チーム〈マークב〉(ベート) ●ハワード・ウェイクフィールド(少佐) ・太平洋方面司令 ミクロネシア連邦支部 ●リアム・セス・モーガン(中尉) ・インド洋方面司令 セントラル3 -ティファレト- 調査チーム〈マークל〉(ラメッド) ●アールシュ・ルドラ・グレイジアー(大佐) 天空城塞 -イデア・エテルナ- ●イベリス・ガルシア・イグレシアス(デウス・エクス・マキナ) ●マリア・オルティス・クリスティー ●フロリアン・ヘンネフェルト ●アザミ ●アキレア・マクブライド(家令) ●アイリス・デ・ロス・アンヘルス・シエロ ●アヤメ・テンドウ ●シルベストリス・クリスティー・アネモネア ●ホルテンシス・クリスティー・アネモネア ●ブランダ・クリスティー・アネモネア ●バーゲスト グラン・エトルアリアス共和国 ●アンジェリカ・インファンタ・カリステファス(総統) ●リカルド・ランバス・ノームタニア(総統補佐官 テミス) ●アビガイル・ウルカヌ・サラマドラス(テミス) ●イザベル・マスキール・パルシャー(テミス) ●アティリオ・グスマン・ウルタード(大統領) ●クラウディア・ペーニャ(侍女) ●アーちゃん(総統直下親衛隊アムブロシアー筆頭) ローマカトリック教会 ヴァチカン教皇庁 ●ロザリア・コンセプシオン・ベアトリス(総大司教) ●アシスタシア・イントゥルーザ セルフェイス財団 ●ラーニー・セルフェイス(当主) ●シャーロット・セルフェイス ●サミュエル・ウォーレン(家令) その他 ●チャールズ・ロックフェルト(イングランド 貴族院議員) ●ジョージ・キリオン(ミクロネシア連邦 元大統領) ●ウィリアム・アンソン(ミクロネシア連邦 大統領秘書官)

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カクヨム
カクヨム2023/07/15
  • 現在の作品マリス・ステラ -最後の審判-