あらすじ
「シェリスとの関係は誰にも恥ずべきようなものではない。まさか僕の事を疑っているのか?」
「い、いえ…そういうわけではありませんが、どこかミナ様がおかわいそうに…」
「やれやれ…別にもう婚約関係にしてやっているんだから、ミナの事など構っていられるかよ…それくらい考えたら分かるだろうに…僕にも僕の都合と言うものがあるんだよ…」
ミナの信頼する使用人であるグランはこのように言葉をかけるものの、愚かなレーファスの心にその言葉は響かなかった。
婚約したという事実のみで自分のミーに対するやるべきことは終わったと言わんばかりの勢いで、そう吐き捨てるレーファス。今彼の目に映るのは、愛しい存在であるシェリスのみであるらしい。
「僕はこれからシェリスの元へ挨拶に行ってくる。くれぐれもミナにこのことを悟られるんじゃないぞ?面倒ごとはごめんだからな」
うしろめたさがないのなら、堂々としているべきだ。にもかかわらずこんなことを命じてくるとは、やはり本人の心の中には後ろめたさがあるらしい。
グランは軽い口調でその場を終わらせると、ミナにある提案を持ち掛けた。彼女が証人となることでシェリスとレーファスの関係を白日の下にさらし、地獄に突き落とす作戦だった。
ミナは最初こそ渋ったものの、すぐにこの案を承諾、実行に移した。
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二人の密接な関係は様々な無数の証拠から証明され、社会的な力の一切を失うに至った。今もなおミナに対して謝罪の言葉を申し出ているものの、謝ったところでこの社会的評価は回復しない。これから先どのような生き様を見せてくれるのか、彼女の注目する中。