あらすじ
「君にはほとほと愛想が尽きてしまったな…このまま無理やり婚約を続行するのもお互いの不利益…それなら婚約破棄をしようと思う。それでいいな?」
高らかにそう言葉を発したレイヴン。しかし彼には婚約破棄を実際に行うつもりは全くなかった。というのも彼は、この婚約破棄を脅しのつもりで使ったのだ。自分の価値を高く見ているレイヴンは、自分との婚約を辞めると言えば必ず相手のソフィアは嫌だといって泣きついてくるだろうと確信していた。そうなれば今まで以上に彼女の心をつかんで自分の言いなりにすることができると思ったからだ。
「(さぁ、それは嫌だと泣きついてくるがいい。そうなれば今まで以上に私は自分の欲望をかなえることができる。その日の達成はもう目の前なのだ!)」
しかしソフィアは、彼の想像とは正反対の回答を示した。
「婚約破棄ですか…分かりました。そうしましょう」