あらすじ
「あのなぁ…私にとってソフィーナは宝なのだよ。彼女なしでの人生など考えられはしない。だからこそどんな時も、私にとっては彼女が最優先なのだ。君も婚約者だからと思いあがらないほうがいい。私にとってはこの低レベルな連中も君も、ソフィーナ以外の存在という意味では同じなのだから」
低く冷たい口調でそうとだけ告げると、彼は足早にその場を去っていった。残された客人に対してなんとか機転を利かせた対応をアルミナはみせ、そのばは穏やかな雰囲気で終わりを迎えることができたのだった。
しかしこのようなことは過去にも何度も繰り返されており、そのたびにアルミナは彼のわがままに付き合わされていた。この繰り返される行為に周囲の人々の嫌疑も高まっていき、たとえ侯爵であろうともそんなわがままが許されていいのか、という雰囲気を醸し出すに至った。
「だって仕方がないでしょう?向こうが一方的に私の事を好いているのだから。立場ある侯爵を兄に持つとこれだからやめられないわぁ」
これはアルミナがソフィーナに話をしに行った時のソフィーナの言葉。彼女は自分が過度に大切にされているという事につけこんで、様々なわがままを兄を通じて実現してきた。